審判講習会に思う

2007年3月4日
シニア連盟の審判講習会に参加した。議題は2007年公式野球規則の改正についてと、シニア連盟の統一事項であった。公式野球規則については、既にマスコミ等で多少は話題になっており、その目的が「スピードアップ」であることは何となく知れ渡っているように思う。シニアの統一事項については、保留事項がいくつかあり、今後の検討議案が多かったように思うが、あえて言及しない。
さて、アメリカ大リーグ発のルール大改定であるが、ベースボール発祥の地も、もともと商業主義の国であるが故に、ベースボールの起源を揺るがしかねない「時間」について触れてしまった感がある。「スピードアップ」が目的と言えば聴こえは良いが、どうもきな臭い。「野球後進国」への進出を企てている大リーグ機構は、日本やアメリカなど一部の国で熱狂的に支持されている「ベースボール」が、サッカーのように普及しないことへの苛立ちがあるのではないかと思う。大リーグ機構は、今後アジアへの進出、とりわけ中国を視野に入れているが、一番の壁になっているのが「試合時間」が不規則であるという事である。これには、テレビなどマスコミの影響もあるだろう。試合時間が一定であれば、番組として編成しやすい。プロ野球の試合を球場で見たことのある人は、中継のある試合とない試合で、インターバルの長さが違うことに気付いているだろうか。今回のルール改正が時間短縮に絞って行われているのであれば、コマーシャルの時間など気にせずにプレイを継続する事は勿論、攻守交替を高校野球のように全力疾走させる努力をするべきであろうと思うが。
ベースボールの起源は、試合時間を気にすることなく、ボール遊びに興じていたことから始まっている。それをスポーツへの進化させて、今の形(ルール)がある。そこに、テレビ中継が入り、興行としての興味を持たせるためにルールを改正するのであれば、別の種目となってしまいかねない気がする。ルールの中に、「攻守交替は全力で行うこと」と一文入れることは、マナーの問題であるから無理なのであろうが、どうにも視点がずれているように思うが。
敬遠で四回ボールを投げるのは、時間が掛かるから、一球投げて申告制を採用している中南米のリーグがあるようだが、本末転倒のような気がする。そうなったら、野球界に、もう新庄剛は生まれないであろう。
はたまた、どんなシーズンになることやら。

休日出勤

2007年3月3日
久し振りの休日出勤である。休日とはいえ、通常とおり9時に出社し、18時に退社という、いつもと変わらぬリズムである。他人によっては、休日ぐらいはゆっくりと出社して・・・という他人もいるが、私はリズムが壊れるのが嫌なので変えないようにしている。
実は私自身、休日出勤は好きである。平日は、来客やら、電話やら、出張やらで自分自身のデスクワークが一切出来ないことが多い。それゆえに、電話が来なくなる夕方以降が勝負となる。ワークシェアリングなどという言葉とは無縁の世界である。元々、学生時代から夜型人間であった。働くようになってから、朝型にならざる得なくて、そうしているが、実は夜型であるから、夕方からの方が仕事も進む。ところが最近、何時に電話しても居るようだ、という噂が流れ、夜中に平気で電話してくる輩が多くなった。友人・知人であればノー文句。仕事の電話には、ハッキリ言って閉口する。
それに比べ休日は、自分の仕事に集中できるから、成果も上がる。
久し振りの休日出勤で、すっかりリフレッシュしたところで、来週から、再び激を飛ばすことに専念できそうである。

バランス

2007年3月2日
毎年のことではあるが、年度末は多忙を極める。特に、今年の3月は最悪である。今の仕事を始めて14年になるが、最もきびしい3月になりそうである。チームは、これからが大事な時期なのに申し訳なく思っている。一年間を通して、バランス良く仕事があればいいのだが、なかなかそうは行かない。しかし、この極限状態があるがために、夏は好きなことに時間を割けるのも事実である。まあ、シーズンインになってからのことを考えて、せいぜい時間の貯金をしておこうと考えることとしている。そんな精神状態になれるのも、自分の中のバランス感覚なのであろう。しかし、昨年は胃潰瘍になってしまったので、健康だけは要注意。
野球選手もそうであるように、審判員にもバランス感覚は必要である。それは、さっきは厳しいコースをストライクと言ったから、今度はボールにしてあげよう、などということではない。視覚的なバランス感覚である。動くボールや動く選手のプレイをジャッジする訳であるから、審判員である自分も動いていては、正しいジャッジメントは出来ない。ゆえに、審判員の動作の基本は、「GO−STOP−CALL」となるのであり、STOPの後に「LOOK」が入るのが、最初に習った基本動作である。審判員は何年経っても、春の講習会ではこの基本動作から始める。そして、これが何とも難しい。ジャッジは、近くで見る方が正しくできると思われがちだが、実はある程度距離を開けた方が見やすい場合が多い。しかし、それでは説得力に欠ける。選手やベンチはもちろん、観客に対してもである。だから、ある程度近くまで寄ろうとする。そうすると、「STOP」なしの「CALL」となってしまうのである。この辺りの、バランス感覚を取り戻すまでには、数試合実戦を体験する必要がある。
今年は、暖冬の煽りで、どうやらシーズンインは早まりそうであるから、十分な実戦を経て、公式戦に挑むこととなりそうだ。
そのためにも、仕事のけりをつけなくてはならない。
今夜も、午前様となりそうである。

別離があって・・・

2007年2月28日
いよいよ3月である。3月は別離のシーズンでもあるが、すぐ先にある出会いへの期待のシーズンでもある。しかし、我々の立場に居ると、出会いよりも別離が圧倒的に支配的である。当人たちにとっては、新しい環境へと進むわけであるから、少しの不安も夢と希望が払拭してくれる。兎に角、ウキウキワクワクであろう。一方、別離に対し湿っぽくなるのは、残される我々である。我々に夢や希望が無いからではない。新チームに対する期待も大きいし、新人も楽しみである。しかし、旅立つ者たちのワクワク感には、やはり敵わない。
旅立つ者たちは、大きな環境の変化がある。新しい学校、新しい友達、新しい街並み、新しい制服、そして新しい先輩やチームメイトなど、兎に角環境が変わる。刺激も大きいだろう。井の中の蛙が大海に漕ぎ出すのである。それは、驚きの連続であろう。今は、それらを期待しているから、決して悲観的にはなれないのであろう。
残される者は、悲観的というよりも感傷的である。季節は春だというのに、気持ちは秋風吹きすさび枯葉舞うような感じである。それは旅立つ者たちが居なくなる寂しさを、一方的に受け留めてしまっているのであろう。彼らが居なくなるだけで、環境や立場もほとんど変わらないゆえに、感傷的な部分だけがクローズアップされるのかもしれない。
3月は別離があって、互いに少しでも成長しなくてはならない時なのかもしれない。そして、気持ちをリセットする季節なのであろう。
シーズンインまで、あと1ヶ月。仕事も忙しいが、準備を怠る事無く過ごそうと思うが、しばし感傷に耽ようと思う。

サイン

2007年2月25日
審判をやっていて、一番やってはいけないことのひとつに、「試合を観戦してしまう」という行為がある。好投手のピッチングに見入ってしまったり、強打者のバッティングを観察するように見てしまうことである。また、好試合の流れに、審判自身が酔ってしまったりすることもある。当たり前であるが、本来、審判員はどちらのチームにも肩入れすることなく、平素な気持ちでジャッジしなくてはならない。ところが、「試合観戦」をしてしまうと、一野球ファンになってしまうのである。審判室に居て、試合の流れを見ながら、解説者になるのは構わないが、グラウンドに出ては、その行為や思考はまずい。審判をやり始めた当時は、良く「試合観戦」をしてしまい、先輩諸氏に苦言を言われたものである。そこで、試合前には毎回、「先入観を持たない事、流れを自分で予測しない事」を肝に銘じている。特にシニア野球では、大人の判断とまったく違う動きをする選手が多々居る。それは、技術の未熟さや、経験の浅さから来るケースがほとんどである。それに対応するには、目の前で起きているプレイに集中する事しかない。
しかし、そこは「野球好きの中年親父」がやる審判員である。肝に銘じていても、ついつい「野球観戦」に興じてしまう。特に主審などをやると、目の前で多くのプレイが展開されるわけであるから、野球好きにはたまらない。戦略を駆使するチーム同士の試合などは、本当に面白い。主審をやっていると、選手の一挙手一投足で、その後のプレイを予測できたりする。走者とか、打者の素振りから「何かサインが出たな」とか、捕手や野手の動きや投手の目配せから、「サインプレイをやるな」とかが手に取るようにわかるものである。
最近は「これも審判の特権だ」と思うようにしている。選手諸君も、色々な所に目配せをすることで、試合を読めるようになると、別の野球の面白さを発見できるだろう。是非とも、試してもらいたい。

コンディション

2007年2月24日
疲労困憊である。寝不足と言うのは如何ともし難い。どんどん体力が奪われていくのが判る。変な時に冷や汗が出る。限界に近い。こんな状態で投球練習を見ても、目のトレーニングになるどころか、全くの逆効果のようにさえ思う。コンディションの大切さが良く判る。どんなに優秀な選手でも、またどんなに力のある選手でも、怪我でも病気でもない時にイマイチ調子が上がらないことがある。それはメンタル面の不安定さもあるが、土台となる体調に問題がある場合もあるだろう。しかし、これは日頃の節制やリズムある生活などで回避可能なコンディションである。メンタル面も同じである。出来る限り、単純な実力勝負ができるように、心身ともにコンディション作りをしてもらいたい。
私も自分のコンディションを考えて、今日は早く寝ようと思うのだが・・・・

低目シンドローム

2007年2月22日
いやはや、仕事が忙しくて投稿が滞ってしまって・・・。平日は睡眠時間が4〜5時間しかなく、土日は平日より早く起きて片道50kmのドライブに出掛ける。こんな生活がいつまで続くのか。球春が待ち遠しい限り。今夜は、主審を始めた頃のお話。初めてシニアの試合を観たのが、札幌北との新人戦。わがチームのエースが投じた低目へのナイスボール!!「よし!」と思った瞬間、「ボール」の判定。「えっ!?何かの間違い?」。しかし、その後も同じコースは全て「ボール」。それから、数ヶ月後に審判をやることになり、心に誓ったことは、「審判の判定が良い投手を育てる」という思い。それから、「低目のナイスボール」との闘いが始まりました。
アウトローの見極めが出来たら一人前、などという先輩諸氏も居られますが、低目への意識が強すぎると、他のコースの判定に影響が現れます。それが高じて、地面すれすれのこーすまで「ストライーク!!」とコールする始末。すると、今度は打者から「えっ!?」という声が聞こえてきます。
正に「低目あいまい症候群」。これを脱するために、かなり苦労しました。空中にあるストライクゾーンは、ルール上も多少あいまいな部分があるのですが、結局は審判員の感性に頼る部分が大きいと感じています。少年時代から染み付いた感性は、そう簡単には修正することは難しいものです。あとは、修練と思い切りしかない。しかし、その実験台になるのは、「選手たち=子供たち」です。そこのジレンマとの押し退きが大変でした。
そんなある時、先輩審判員のある一言が「低目シンドローム」から脱却させてくれました。
試合中にも係わらず、攻守交替の時に「ナイス低目!」と小声で声を掛けてくれました。「感激!」
その時の感覚を忘れずに、今年もジャッジしようと思います。
ようやく3年生の一部に「変化」が見え出しました。しかし、その「変化」は、なかなか厳しくもあり、強烈でもあり。そして、まだ静かに潜行している状態です。解る人には解るが、それを「変化」と考えない人は多いかも知れません。この「変化」が「成長」なのか、「後退」なのかは、今後の彼らの努力と態度で決まります。何とか、良い方向へ行って欲しいものです。チームとしての正念場が来ました。ここを乗り切れば、良いチームになるような気がします。
ただし、まだ変化の兆しすら見せていない選手がいます。まさか、このままとは思いたくは無いのですが。成長には、色々なパターンがあります。自分の欠点を徐々に修正しながら成長する選手。自分の長所のみを磨き成長する選手。自分の長短のバランスを考えながら全体の力をアップしようとする選手。いずれも、自分自身で方向性を決めないと、なかなか成長は望めないものです。成長パターン、つまり「変化」の仕方は人それぞれ。そしてその時期も、人それぞれなのですが、変化をしないわけにはいかない。ボーダーライン(境界)にいる選手たちよ。変化を恐れずに、一歩前に出ることを考えて欲しい。
書式を変更して、再開します。管理人さんに感謝!!
また、新たな気持ちで投稿します。前回までの記録が消失したので、流れが立ち消えになってしまいました。でも、やはり審判のジャッジ数が最も多く、かつ最も難しい「ストライクゾーン」についてから始めましょう。
打者の体型や投手の投球の質、そして審判員の技量や好みによりストライクゾーンは変化します。ゆえに、「アバウトゾーン」とも考えられます。昨今は、オリンピックやWBCなどで国際試合を観る機会が増えたため、特に広いアウトコースに戸惑っている日本人が多いようです。それが「審判のジャッジのせいで負けた」と自己弁護をする顛末となっています。今年から、パリーグでは、アウトコースを広くするようですが、この辺りの議論をしているのは日本のプロ野球だけです。日本のアマチュア野球は、野球規則の本家であるアメリカ野球に準じているため、早くから「アウトコースは広く、インコースは辛く」が基本になっています。ゆえに、今年のシニアリーグのアウトコースは従来通りだと考えていた方いいでしょう。
さて、インコースはどうでしょう。私の基準は「インコースはルール通り」、つまりベース上を通った場合のみ「ストライク」としています。しかし、これも左投手が右打者に投げるインコースの場合は微妙に変わっていると思います。自分では判らない程度ですが、広いように思います。根底にあるのは「左投手の決め球=クロスファイヤー」という思い込みです。
阪神時代の江夏投手が長嶋のインコースを鋭く突く。そんなレトロな情景が「クロスファイヤー」という言葉の響きを、憧れへと変えているのかも知れません。
今年は、どんな左投手に出会えるか、愉しみです。

モチベーション

2007年1月30日
昨年、私が審判で立った全78試合(うち公式戦41試合)の中からのベストゲームは日本選手権の決勝戦であった。決勝戦ならではの緊張感と張り詰めた空気の中で、打撃戦とも投手戦とも言える好ゲームは、3時間を超える延長戦となる、素晴らしい試合であった。このゲームで一番自信がなく、不慣れな2塁塁審を務めた私は、集中力を切る事無く、無事勤める事ができたということが、以後のジャッジへの自信につながったように思う。ある意味、転換点となった試合である。この日の私は朝4時に起床し、5時からの朝野球で主審を務め、それから球場へ向かった。準決勝2試合が終わり、決勝が始まったのは13時を悠に過ぎていたように記憶している。それから、3時間超の長丁場。審判仲間に支えられ、先輩諸氏に励まされ、後輩審判からは煽てられながらも、良くぞ集中力を切らす事無く、不慣れな2塁塁審を勤め上げたと、我ながら感心している。
朝早くから、やる気(モチベーション)を燃やして、気持ちを作っていたことが、不慣れなポジションでも逆に「やってやる」という方向へ気持ちを切り替えることが出来たのであろう。決勝戦の審判はなかなか厳しい。それに前向きになれたのが、すべてを良い方向へと進められた原因であるように思う。

衰え

2007年1月27日
干支が4回も回ると、体力的な衰えを感じずにはいられない。それでも声は出ているうちは何とかなるかなと、自分に言い聞かせているが、それも最近怪しい。自分で思っているような声が出ていない気がする。「ストライク」のコールにしても迫力が無い。今年で審判歴5年目に突入するが、諸先輩方に引っ張られて何とかやっているが、色々な動きに対する自信が揺らいでいる。目の衰え、特に動体視力の衰えが著しい。当面は、ブルペンで目を動かしトレーニングに励むが、納得できなければ、後進に道を譲るのが正道かもしれないと感じている。足の衰えも酷いものだ。走れなくなれば、塁審も出来ない。シニアでも記録員制度が出来ればいいのだが、あの連盟の体制では無理であろう。
子供たちにトレーニングの重要性を説いていて、自分がこの始末では仕方がないと感じている。
それでも、何とかなるかなと開き直り、今は前向きに取り組もうと思う今日このごろである。

30年以上前の記憶

2007年1月25日
自分と関係のある人間の成功が、我が事のように嬉しい気持ちになることがある。自分の家族は勿論、それが教え子であっても同じである。もしかすると、他人ゆえに嬉しさは倍増かもしれない。
一番喜んでいるのは、本人やその家族であろうが、その周りにいる人たちも、ホッと一息という安堵と、裏表のない「良かったなぁ」という想いである。
自分の高校受験は、既に30年以上も前の出来事であり、記憶が風化しつつあるが、薄らと覚えている事があり、それを後悔していることがある。
まるで、自分一人の力で高校受験に成功したような気分になり、家族を含め周囲の他人への感謝の想いに欠けていた様に記憶している。それに気付いたのは、随分と後の事であるのにも関わらず、記憶の片隅でずっと鈍い痛みとして残っている。きっと、家族などに対して横柄な物言いや、ここぞの我がままを通したのであろう。
あれから、30数年の月日が流れ、親となり、自分の子供が巣立とうとしている年齢になり、自分の教え子の朗報に接して、やっと感謝の意味が判ったように感じている。
とりあえず、どんどん朗報が来ることを心待ちにしている。

審判講習会

2007年1月23日
先週の土曜日に、毎年恒例の審判講習会がありました。社会人の審判員の方が講師で、ルール改正や今年のトピックス、ケーススタディなどの座学です。月一ペースで3回やった後、いよいよ球春となります。
今年のルール改正は34項目だそうですが、これといって目立った大きな改正点は無いようです。強いて挙げると、打者が三振した投球を捕手が完全捕球できなかった場合(例えばワンバウンド)、打者には振り逃げの権利が発生しますが、打者が1塁への進塁を放棄したことが確定するのは、現行ルールではダッグアウトに戻った時でしたが、新ルールでは本塁から半径4mの円内を越えた時点に変わります。社会人では本塁から半径4mの円を引くらしいです。シニアではどうするのか。
シニアでも、いよいよ今年からボールが変わります。縫い糸が変わることで、どのような変化があるのか想像もつきません。まあ、あまり神経質になる必要もないでしょう。感覚的には、糸がすぐ切れるような気がします(それにしてもシニアの公式球は高い!!)。
今年は「インターフェア」を積極的にジャッジしようという目標を立てた講習会でした。

事始め

2007年1月15日
昨夜、札幌ドームで審判仲間の依頼による、某シニア球団のレクレーションに審判員として参加しました。2007年の『審判始め』です。レクレーションとは言え硬式野球ですから、「緊張感を持ってやらなければ怪我をしるぞ」と選手たちに伝え、いざプレイボール。2時間半の長丁場ですから、主審は途中で交替することとし、最初は2塁塁審に入りました。アンツーカーの関係から、立ち位置がイマイチしっくり来ないうちに交替の時間。さて今年の『主審始め』だとワクワクしながらポジションへ。
今年の『主審始め』は『当り始め』になってしまいました。1発目はファールボールがワンバウンドで右内腿を直撃。2発目はサイン違いで捕手のミットをかすりもせずに左肩を直撃した115Kmの投球。ランナーがいたので、うずくまることも出来ずにインプレイのまま。痛かった。3発目はノーコン投手の投球が、捕手のミットをかすめて、右のスネを直撃。これはちょっと逃げたので助かった。
今も、左肩には湿布と鈍い痛みが残る、2007年事始めでした。

審判講習会に思う事

2007年1月12日
毎年シーズンオフに社会人野球の審判団が主催する審判講習会が催されております。講習会とは仰々しいのですが、要は勉強会です。その場には社会人の審判員はもちろんのこと、大学や中学硬式(シニア、サン)で審判員を勤められている方々が参加しています。もちろん皆さん審判員が職業ではなく、審判員経験が数十年の重鎮から去年から始めた方まで様々です。ただしその中には高校野球関係者はいないと思われます。ある意味で少年野球の集大成であり、アマチュア野球の原点というべき、高校野球の関係者が皆無とはおかしな話です。審判員である以上は、対外的に中立であることを明確にすることが最低条件でしょう。我々の団体でも、利害関係の有無が審判員配置のスタートとなります。高校野球のように、監督さんや部長先生が立たれているのであれば、当然、過去の教職や出身高校などまでも問われるべきかと思います。日本の野球が、特に高校野球が世界基準と肩を並べ、ベースボールへと進化するためには、クリアするべき最初のハードルではないでしょうか。その点で、北海道が大きく遅れを取っているのは、関係者はもちろん、高校球児にとっては不幸なことだと思います。

New year,new face

2007年1月7日
今年の練習初めも無事終わり、まずは良いスタートが切れました。明日からはビシバシと行きましょう。
新人の入団式も滞りなく終了しました。21名の新人を迎え、大所帯になったものだと感じ入っています。どこまで、目が行き届くか心配ですが、指導部の体制を強化して頑張っていこうと思います。また今年も、色々な方々にお世話になるなぁ〜。早速、今日は岡川家の方々に餅つきを仕切っていただき、特に叔母ちゃんには頭が下がります。本当にありがとうございました。
そうそう、感謝の思いを持って頑張っていこうと思います。
それにしても、1年生(まだ、小学6年生ですが)は可愛いですね。2・3年生も、ちょっと前までは可愛かったのにねぇ〜。
2年生は後輩が出来たことで、少しだけ背伸びをしようとしていますし、3年生はすっかり最上級生の顔になっています。
日本の体育会系の悪いシキタリが蔓延り出しています。どうして純粋に野球に打ち込めないのか不思議です。野球が上手になりたいのであれば、どんなことでも、誰が来ようと関係なく、やるべき事を率先してやれるはずです。
感謝の気持ちが足りないのでしょうね。あまり酷いと・・・・。
接し方と考えようかなぁ〜。

OBに感謝

2007年1月6日
いよいよ明日は練習初め。また、長い一年が始まります。
とりあえずは、この冬季練習を無事乗り切ってくれることを祈るばかり。私もそろそろトレーニングを始めようと思います。年末には、トレーニング指導をしている最中に、肉離れになりそうになり、ちょっとショックでした。こんなことでは、夏のハードスケジュールについていけません。柔軟性や体幹の強さは衰える一方です。まずいまずい。
昨年中はOBが沢山来てくれて嬉しい限りです。卒団して「ハイさよなら」では寂しすぎます。3年生は入試が間近に近づいてきたのでちょっと無理かな。年末には高校3年生(来春からは大学生)や1年生が来てくれて、在団生は刺激を受けていたようです。私もOBには、大変世話になりましたねぇ〜。下手なジャッジに付き合ってくれて、頭にきたことも幾度となくあっただろうに。ワンバウンドしそうな球を「ストライ〜ク」とコールして、何度も「えっ〜〜」と叫ばれました。私が今、アンパイヤとして一丁前の顔をしていられるのも、これらのOBのお陰です。是非とも、また元気な顔を見せて下さい。待ってます。

久し振りの仕事

2007年1月5日
いや〜 一週間振りに仕事をすると、一日が長いこと。年末は一週間があっという間に過ぎ去っていったのに、正月明けた途端、時計が止まったかのようにゆっくりと過ぎていきました。
頭も身体も実戦モードには程遠い状態です。こんな状態で大丈夫かな〜と、ちょっと心配しつつ思案顔。
選手諸君も正月休み、たっぷり休んだかな。休み過ぎると、8日からの本格始動が地獄となるよ。明日一日でもいいから、身体動かすこと。急に沢山やろうと思ってもキツイだけだから、そこそこにしておくこと。
私も、年明けから肩を作り出すかな。投手にボールを投げられなくなったら、主審を辞める時だと思っているので。昨シーズンは試合の序盤は良いけど、終盤は怪しくなっていたので、今年は最後まで頑張ろうかな。
とりあえず、久し振りの仕事も、あと一時間程度で終了としよう。
明けましておめでとう御座います。今年一年、また頑張るぞぉ〜!!と気合を入れないと頑張れないところが駄目ですね。
選手諸君は正月が来ても、それほど感慨もないでしょうが、私ぐらい歳を重ねると、毎年勝負のような感覚になります(私だけかな?)。
今年の目標は公式戦で20試合、練習試合を含めて50試合は主審を務めたいと思っています。また、技術的な事としては、『妨害』をテーマに掲げて一年過ごそうと思っています。
昨年は『ジャッジ』を目標に掲げて挑みました。『審判=主審』という概念があったのですが、昨年は塁審を務める試合が多く、別の角度からジャッジを見る機会が増えたことにより、野球の見方、ジャッジの難しさ、フォーメーション(専門用語では『クロックワイズ』と言います)の難しさを痛感し、大変勉強になった一年でした。2塁塁審が面白いことにも改めて気付きました。
昨年は、プロ野球を含めて『誤審』という言葉が徘徊した一年でした。残念ながらシニアでもそうでした。『誤審』については、別の機会に私見を述べることとして、野球本来の楽しさを奪わないために微力ながら頑張ろうと思っています。
そこで、今年の目標は『妨害』をテーマにしました。シニア野球だからこそ、野球のルールの根幹をなす部分を子供たちに伝えたいと思います。
早い話が『ずるい野球』は駄目と言うことです。今年は厳しく行きますよ。

ルールブック

2006年12月29日
来年度もルールの改正があります。
その中で、忘れがちなのがボールの変更です。ようやく、ボールが世界標準規格となります。つまり、ベースボールの規格になるのです。野球は球技ですから、道具の基本となるべきボールの規格が様々である自体がおかしかったのですが、それがようやく標準化されようとしています。昨今『良く飛ぶボール』だとか『飛ばないボール』だとかが話題となってしまいますが、それも少しは解消されるでしょうかね。いやいや、そうでもないかもしれません。反発力は明らかに小さくなりそうなので、きっと『飛ばないボール』との評価が新聞紙上を躍りそうな気がします。でも、いくらプロ野球といえ、下位打者が、明らかにタイミングを崩されて当てた反対方向の打球が、フラフラとスタンドインするような、「疑惑のホームラン」は無くなるでしょう。いや無くなってもらわなければなりません。そんなホームランなら、ミスジャッジのホームランの方がよっぽどまし?!かな。
やはり野球の華であるホームランは、力量が備わった打者がジャストミートした時のみに与えられる特典だと思います。そうなれば投手も4番打者とドンドン攻めの投球で勝負ができますから、昔のような名勝負が生まれるでしょう。古くは、金田vs長嶋、江夏vs王、野茂vs清原、伊良部vs清原、最近では松坂vsイチローなどの名勝負が沢山見られると思います。
ただ、スモールベースボールに傾倒してほしくは無いのですが。日本人は、スモールベースボールが好きですからね。それが「WBCを制した戦術だ」と勘違いしているので・・・。気になります。
ベースボールの原点は、忘れずにいてほしいですね。

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