続・シーズンオフ突入
第二試合は:球審、
メカニクスのケアレスミスが4度。
ダブルジャッジである。すべて同じジャッジであったため事無きを得たが、トラブルの可能性が高いジャッジである。
フェア・ファウル判定で2度、一塁線のゴロを処理した一塁手が打者走者にタッグをしたジャッジが2度。
「出しゃばり」の性格が出てしまった。まだまだ、勘が戻っていない。
まだまだ、落ち着きがない。
もっと周りを見る余裕が必要である。まだまだである。

ボークもあった。
点差が離れた中での「ボーク」宣告には賛否両論あるだろうが、中学生以下のカテゴリーでは選手育成の面から宣告するべきと考えている。
「ボーク」には反則投球や走者を騙す行為などの「イリーガルなプレイ」の側面と、投手の技術不足による「稚拙なプレイ」の側面がある。
高校野球から上のカテゴリーでは前者によるボークが大半であるが、中学生以下では半数以上が後者であると考えて良い。
まずは「投手」としての立ち振る舞い、プレート捌きを身に着けることが第一である。そういう意味でも、試合の流れよりも大切ではあるが、一人の投手を育てるという観点でジャッジすることを心掛けたい。

また点差が離れると、交代により色々な投手が登板する。それらの投手にしてみると、点差に関係なく実力をアピールするチャンスであり、アピールの場である。憧れのマウンドに立つことができるのであり、晴れ舞台でもあるがゆえに、必死にプレイしている。
ならば我々審判員も、審判の目で見えたプレイを判定することに専念することが、選手の必死さに報いる方法と考えている。
そこには、大人の打算的な考えが入り込む余地はない。試合の進行を早めるために、ジャッジの精度をコントロールすることは、決してあってはならないことだと考えている。
だから中学生以下のジャッジは難しく、楽しいということか。

第三試合:三塁塁審
際どい三塁線の痛烈なゴロ。私にしか見えない打球。攻撃側選手も、守備側の選手も、もちろんダッグアウトも球審も観客も判断できない打球。ベースの右側をわずかに外れ、私の右側を痛烈に通り抜けた。
「ファウルボール」。
そこに恣意的な感情は無い。打算的な思惑が入り込む余地はない。
見たままの状態に反応するだけ。それしかできない。
それをすることが審判のジャッジである。
冷静に、素早く、そして大きくコールできた。

一日三試合。
久々のトリプルヘッダーで、久々に右足フクラハギが痙攣した。

夏の終わりに、こちらに来てから四か月。
公式戦6試合と練習試合9試合。
審判仲間として受け入れて頂いた方々には、本当に感謝している。

今日でシーズンオフに突入するが、新たなスタートラインに立てたように感じている。

コメント

nophoto
審判-X
2012年1月1日22:50

明けましておめでとうございます。
本年も御活躍に期待しております。
さてさて、私も現場進出を目標に座学・講習会に参加しながらのオフシーズンと改めて新年の信念を掲げてみました(笑)

この板の関係各位、並びに野球関係者の方々、そして日本の皆様が明るく過ごせる年となります事を祈念いたしまして・・・。
「プレイ!」

今年も宜しくお願い致します。

ファウルボール
2012年1月4日22:48

審判-X様
あけましておめでとうございます。
長期間の年末年始休暇を古里にて満喫しております。
それにしても寒い。
されど、この寒さは懐かしくもあり、一年間のメリハリには必要不可欠化とも思います。
昨日、我が師匠から賀状にて「地元に慣れるのが早い」と、久々にお褒めの言葉を頂きました。
今年は、ある意味で勝負の年です(多少、大袈裟!?)。
色々な出会いを楽しみにして、一年間フル活動しようと思います。

今年も、一年間よろしくお願いします。

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