クリスマスイブを来週に控えた「この時期」に、公式戦でグラウンドに立っているとは思ってもいなかった。

「審判・命」「審判バカ」「審判好き」、どのような敬称で呼ばれようとも、「この時期」に審判をさせて頂けることが「ありがたい話」であることに変わりは無い。

メンバーは、私を含めて4名。このメンバーで3試合を担う。
1名は二度目、他の2名は初対面である。
自己紹介もそこそこに、各自グラウンドに散った。
素晴らしい球場で、今年一年最後のジャッジメントをやれることに感謝しながらグラウンドに散った。

激動の一年の締めは、一塁塁審から球審、そして三塁塁審の配置である。一日三試合に立つのは何年振りであろうか。ジャッジ一つずつを噛みしめながら、楽しみながらを意識してグラウンドに立った。

寒さは気になるほどでもないが、さすがに12月中旬である。
セーターを着込み、ネックウォーマーとグラコン、手袋をして万全の構えである。

ほぼ初めて組むメンバーだが、私が一番の「若手」となるベテラン軍団である。「いつもの通りで行きましょう」という呪文のようなメッセージだけで、何となく通じてしまう。

一年最後に素晴らしいメンバーに巡り合えた。


決定的な大きなミスは無いものの、自己反省が必要なジャッジは結構あった。

第一試合は一塁塁審。

走者一塁で一塁ベース後方へのフライ。ベースに付いていた一塁手が後退して来たため、一塁手と入れ替わるように一塁ベースよりも本塁側へ動き、本塁を背にして一塁手の捕球を確認した。
「キャッチアウト」のコールまでは良かったが、次の瞬間「はっ」とした。
打者走者が、横を走り抜けたのである。
捕球位置がファウルライン沿いであったらならば、打者走者との接触もあった可能性を考えると「冷や汗」ものであった。

一方、好事例もある。
走者無しで、右中間への長打。
打者走者の一塁触塁を確認した後、クロックワイズで本塁方向へ走りながら、「二塁へ向かった走者」を見て慌てた。

「三塁塁審が来ていない」。

スクランブルで二塁方向へ向かった。既に二塁を回っていたが、ランダウンプレイの可能性もあるためマウンド付近で走者の状況を把握し、本塁方向を確認。
三塁塁審が動いていなかったため、球審が行き場を失い、本塁へ戻って行った。
明らかに「スクランブル・カウンタークロックワイズ」となってしまったが、カバーリングとしては「自己満足」である。

シーズン最後の一日は続く。

コメント

nophoto
審判
2011年12月19日22:20

ファールボール様
お元気そうで何よりですねv(^o^)v
師走のこの時期に審判活動とは・・・。
こちら北方圏では考えられませんぞ!
どこぞの、「北の将軍様」はお亡くなりになられましたが、こちらの北の「冬将軍様」は御活発でして、ほぼ毎日のように「高速道路吹雪にて通行止め」となっております。
いずれにせよ「馬鹿」になりきれる時間があることは素晴らしいですよね、私も以前はあなた様の数分の一くらいは要素を持っていたような気がしますが・・・。
ゆっくりシーズンオフを過ごしております(笑)

今シーズン頑張ったファールボール様、並びに板を閲覧されてる方々、多くの野球関係者の皆様が素敵なクリスマスを過ごせますように・・・。
そして改めて、元気なシーズンを迎えれますように・・・。

nophoto
審判-X
2011年12月19日22:24

前レス
指名:審判 となってしまいましたが、私審判-Xでございます。
板を汚してしまい大変申し訳ございません。m(_ _)m

ファウルボール
2011年12月20日23:07

審判-X様
いつもいつも閲覧頂き、また貴重なご意見・ご感想を頂きありがとうございます。
正直、昨年膝を手術した上に、立場的に色々と混乱をきたしたため、こんなに早く、再び公式戦に立てるとは思っていませんでした。
かの地へで独りきりになる孤独感を、「審判」という趣味を超越した「第二の職」が払拭してくれました。

私の「審判の目」は、すでに来シーズンに向けられております。
こちらでは、2月早々に屋外での審判講習会が開催されます。
3月にはオープン戦もあります。
感傷に浸る間もなく、次のチャンスが訪れる感じです。

「第二の職」が、新たな出会いを作ってくれます。

北の地で培った技術を、更に進化させるため、色々な意見を聞き、色々なシーンを確認しながら、新たな夢に向かって進みたいと思います。

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