高校野球のサプライズ風景
2011年10月11日 スポーツ色々な事例を勉強していても、突然起こる「サプライズ」には悩まされる。一度でも自分自身が経験していたのなら、少なからず学習能力が働き、最悪の事態は回避できるのであろうが、見てもいない他人の事例ではなかなかイメージが掴めず、記憶の片隅に追いやられるのが常である。
後から思えば、サプライズが起こる伏線は必ずある。日ごろやらない事をやってみたり、いつもとインターバルで立つ位置が違うなど、些細な事がキッカケを作っていたりする。ジャッジの癖が引き起こしているサプライズもある。もしかすると、これはサプライズとは言わないのかもしれない。これは「必然的偶然」であり、起こるべくして起きている事象であり、他人からは「偶然」に見えるだけである。
この日の球審の投球判定は異常に速かった。捕手が捕球したのと同時に右腕が挙がっている、というタイミングである。今までコールの速い球審は色々と見てきたが、おそらく1番2番を争う速さである高校野球の県大会決勝クラスに立つ方でも、決勝戦の緊張感が色々な動作のズレを生み出しているのかもしれない。
このジャッジの速さが、試合終盤で起きたサプライズの遠因になっている。
序盤に強打炸裂で優位に進めていたが、投手が交替してから無安打に抑え込まれている。試合中盤以降は押され気味の展開となり、勝ってはいるが今一つ乗り切れなかったが、試合終盤に久々のチャンスが訪れた。先頭打者が出塁し無死走者一塁で二番打者が打席へ。ダッグアウトは迷わずバントを選択したが、初球・二球目を失敗。それでも2ストライクから送りバントを試みた。
ここで、サプライズ。
バントを試みた打者に投球が当たり、ボールがバックネット方向へ転々とした。この間に一塁走者は二塁へ達した。打者は投球を避けようとしたかに見えたが、インコースの厳しい投球であったため当たってしまった。球審は、バントを試みた空振りとして「スイングアウト」を宣告した。打者は不満げに球審とダッグアウトを交互に見ている。不満げの理由の一つが、球審が「スイング」の有無について明らかに迷ったように感じたことである。バックネット裏で観戦していた私にも「迷い」が見えた。あれだけ、ジャッジの速かった球審のコールが、かなりの間があったことが「迷い」に見えた。
そのため「ボールデッド」とすることを忘れていた。ここでの落とし穴である。
球審は試合を再開し進行しようとしたが、走者が二塁へ進塁していることに気付いた捕手からのアピールがあり、球審は走者を一塁へ戻るよう指示した。この時、初めて二塁塁審から「タイム」コールが発せられ、走者を一塁へ戻した。
このプレイは結構良く耳にするサプライズであり、球審が「真っ白」になるケースでもある。身体に当った時点で、慌てずに「ボールデッド」にすることが出来れば、考える時間も生まれるのであるが、初めて遭遇したときなどは「真っ白」になるものである。そこから、どのようにして立ち直るかが、審判員の経験と技量なのかもしれない。
ここからが高校野球の面倒なところである。
監督が直接プレイについて説明を受ければ良いのだが、選手を伝令として説明を受ける。大抵は一度で済まず二度三度となる。全国大会などでは、監督はダッグアウトに足を掛ける事すら許されないが、そこは地方大会。監督がバックネットの端まで出てきて伝令の選手にアピール内容を伝えていた。
伝令の選手が監督と球審の間を何度も行き来している状況を見ていると、監督があそこまで出ているのであれば、直接球審が出向いて説明した方が良いと思ったが・・・。
球場には少なからずグラウンドルールがある。また、色々なカテゴリーで大会規則がある。それらには過去に事例があり、ルールとなっている理由や理屈がある。
高校野球の規則も色々な経緯で決まっているローカルルールなのであろう。
後から思えば、サプライズが起こる伏線は必ずある。日ごろやらない事をやってみたり、いつもとインターバルで立つ位置が違うなど、些細な事がキッカケを作っていたりする。ジャッジの癖が引き起こしているサプライズもある。もしかすると、これはサプライズとは言わないのかもしれない。これは「必然的偶然」であり、起こるべくして起きている事象であり、他人からは「偶然」に見えるだけである。
この日の球審の投球判定は異常に速かった。捕手が捕球したのと同時に右腕が挙がっている、というタイミングである。今までコールの速い球審は色々と見てきたが、おそらく1番2番を争う速さである高校野球の県大会決勝クラスに立つ方でも、決勝戦の緊張感が色々な動作のズレを生み出しているのかもしれない。
このジャッジの速さが、試合終盤で起きたサプライズの遠因になっている。
序盤に強打炸裂で優位に進めていたが、投手が交替してから無安打に抑え込まれている。試合中盤以降は押され気味の展開となり、勝ってはいるが今一つ乗り切れなかったが、試合終盤に久々のチャンスが訪れた。先頭打者が出塁し無死走者一塁で二番打者が打席へ。ダッグアウトは迷わずバントを選択したが、初球・二球目を失敗。それでも2ストライクから送りバントを試みた。
ここで、サプライズ。
バントを試みた打者に投球が当たり、ボールがバックネット方向へ転々とした。この間に一塁走者は二塁へ達した。打者は投球を避けようとしたかに見えたが、インコースの厳しい投球であったため当たってしまった。球審は、バントを試みた空振りとして「スイングアウト」を宣告した。打者は不満げに球審とダッグアウトを交互に見ている。不満げの理由の一つが、球審が「スイング」の有無について明らかに迷ったように感じたことである。バックネット裏で観戦していた私にも「迷い」が見えた。あれだけ、ジャッジの速かった球審のコールが、かなりの間があったことが「迷い」に見えた。
そのため「ボールデッド」とすることを忘れていた。ここでの落とし穴である。
球審は試合を再開し進行しようとしたが、走者が二塁へ進塁していることに気付いた捕手からのアピールがあり、球審は走者を一塁へ戻るよう指示した。この時、初めて二塁塁審から「タイム」コールが発せられ、走者を一塁へ戻した。
このプレイは結構良く耳にするサプライズであり、球審が「真っ白」になるケースでもある。身体に当った時点で、慌てずに「ボールデッド」にすることが出来れば、考える時間も生まれるのであるが、初めて遭遇したときなどは「真っ白」になるものである。そこから、どのようにして立ち直るかが、審判員の経験と技量なのかもしれない。
ここからが高校野球の面倒なところである。
監督が直接プレイについて説明を受ければ良いのだが、選手を伝令として説明を受ける。大抵は一度で済まず二度三度となる。全国大会などでは、監督はダッグアウトに足を掛ける事すら許されないが、そこは地方大会。監督がバックネットの端まで出てきて伝令の選手にアピール内容を伝えていた。
伝令の選手が監督と球審の間を何度も行き来している状況を見ていると、監督があそこまで出ているのであれば、直接球審が出向いて説明した方が良いと思ったが・・・。
球場には少なからずグラウンドルールがある。また、色々なカテゴリーで大会規則がある。それらには過去に事例があり、ルールとなっている理由や理屈がある。
高校野球の規則も色々な経緯で決まっているローカルルールなのであろう。
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