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2010年7月14日
5月より苦しめられていた左膝の痛みを解消するために、半月板の内視鏡手術を行った。
医者の診立ては「全治3ヶ月」。
ほぼ、今シーズンは諦めの境地である。
唯一の救いは、同じ手術を施した日本ハムの中田翔選手が、術後3ヶ月目にプロ入り第一号を放ったことであった。
術後も、球場に足を運び、同僚や諸先輩方のジャッジやフォーメーションでイメージトレーニングを続けていた。
時には感心し、時には歯痒くもあり。
結局は、自分がグラウンドに立てないことへの焦燥感との闘いとなった。
10月17日
手術後の初試合である。
知り合いの朝野球の手伝いであるが、そんなことは何も関係がない。
逆に、できるかどうかも分からない状態の私に声を掛けて頂いたことに感謝するのみである。
復帰戦は、初心からの再スタートである。
久し振りに、三塁塁審に立った。再スタートには相応しい。
クロックワイズで二塁へ走れるか、痛烈なライン上の打球に反応できるのかなど、心配ごとは多々あったが、試合を無事終えての感想は、「三塁塁審は楽しかった」である。
何と言っても、初心を思い出させてくれた。
三ヶ月ぶりの復帰のコール。第一声は、私らしく「ボーク」であった。
なんとも、自分でも可笑しくなってしまった。
三塁線の痛烈な打球もあったし、ボテボテのゴロもあった。また、際どいフライもあった。
当然、クロックワイズで二塁にも走った。
一番、不安な動きである。果たして「走れるのか」。
まだまだ、手探りならぬ「足探り」である。
もちろん、三塁盗塁もあった。元プロ野球選手である三塁手の巧みなタッグを見極めることができて「セーフ」判定。
我ながら満足である。
一年間グラウンドに立ち続けても、コールすることの少ない「インフィールドフライ」もあった。
これまた、勉強である。
本塁のクロスプレイも、三塁からしっかりと見えた。
走者の足が綺麗に入り、捕手のタッグを交わしたのが、はっきりと見えた。
左打者の足下にきた投球に対し、軸足を出して「ヒットバイピッチ」を得たのも「ハッキリ」と見えた。
ポール際のフェンスオーバーもあった。
一年間、何本も見ることのない本塁打を、三塁塁審でジャッジできるとは、何という「運」であろうか。
極めつけは、ライト前安打を処理した右翼手が、一塁へ悪送球。その送球が一塁側ダッグアウトに入るトラブルまであった。
三ヶ月休暇を取ったことを、選手たちが分かっていたかのように、一年分のジャッジをまとめてくれたような試合であった。
選手の皆様、ありがとうございました。
また、一緒にグラウンドに立って頂いた審判員諸氏も、ありがとうございました。
そして、こんな私に声を掛けて下さった、同僚にも感謝の意を表したいと思います。
今年は、もうシーズンオフに突入してしまう。
来年、皆様には恩返しをしようと思っています。
どうぞ、よろしく。
5月より苦しめられていた左膝の痛みを解消するために、半月板の内視鏡手術を行った。
医者の診立ては「全治3ヶ月」。
ほぼ、今シーズンは諦めの境地である。
唯一の救いは、同じ手術を施した日本ハムの中田翔選手が、術後3ヶ月目にプロ入り第一号を放ったことであった。
術後も、球場に足を運び、同僚や諸先輩方のジャッジやフォーメーションでイメージトレーニングを続けていた。
時には感心し、時には歯痒くもあり。
結局は、自分がグラウンドに立てないことへの焦燥感との闘いとなった。
10月17日
手術後の初試合である。
知り合いの朝野球の手伝いであるが、そんなことは何も関係がない。
逆に、できるかどうかも分からない状態の私に声を掛けて頂いたことに感謝するのみである。
復帰戦は、初心からの再スタートである。
久し振りに、三塁塁審に立った。再スタートには相応しい。
クロックワイズで二塁へ走れるか、痛烈なライン上の打球に反応できるのかなど、心配ごとは多々あったが、試合を無事終えての感想は、「三塁塁審は楽しかった」である。
何と言っても、初心を思い出させてくれた。
三ヶ月ぶりの復帰のコール。第一声は、私らしく「ボーク」であった。
なんとも、自分でも可笑しくなってしまった。
三塁線の痛烈な打球もあったし、ボテボテのゴロもあった。また、際どいフライもあった。
当然、クロックワイズで二塁にも走った。
一番、不安な動きである。果たして「走れるのか」。
まだまだ、手探りならぬ「足探り」である。
もちろん、三塁盗塁もあった。元プロ野球選手である三塁手の巧みなタッグを見極めることができて「セーフ」判定。
我ながら満足である。
一年間グラウンドに立ち続けても、コールすることの少ない「インフィールドフライ」もあった。
これまた、勉強である。
本塁のクロスプレイも、三塁からしっかりと見えた。
走者の足が綺麗に入り、捕手のタッグを交わしたのが、はっきりと見えた。
左打者の足下にきた投球に対し、軸足を出して「ヒットバイピッチ」を得たのも「ハッキリ」と見えた。
ポール際のフェンスオーバーもあった。
一年間、何本も見ることのない本塁打を、三塁塁審でジャッジできるとは、何という「運」であろうか。
極めつけは、ライト前安打を処理した右翼手が、一塁へ悪送球。その送球が一塁側ダッグアウトに入るトラブルまであった。
三ヶ月休暇を取ったことを、選手たちが分かっていたかのように、一年分のジャッジをまとめてくれたような試合であった。
選手の皆様、ありがとうございました。
また、一緒にグラウンドに立って頂いた審判員諸氏も、ありがとうございました。
そして、こんな私に声を掛けて下さった、同僚にも感謝の意を表したいと思います。
今年は、もうシーズンオフに突入してしまう。
来年、皆様には恩返しをしようと思っています。
どうぞ、よろしく。
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コメント
膝の手術も無事に終わられ、回復し、またグランドに出ていると、素晴らしい回復ですね。
まだまだ本調子ではないとは思いますが、頑張って来春は元の通りに活躍されることを願っています。
今後も「審判の目」を楽しみに拝見させていただきます。
今後とも宜しくお願い致します。
今後とも拝読させて頂きます。無理のないように膝大切に頑張って下さい。