イリーガルバッティングへの準備
2011年12月2日 スポーツ コメント (3)
試合の序盤で出やすいのが、バントの際の反則打球(イリーガルバッティング)である。特に左打者の左足(捕手側の足)が打者席から出ることが多い。
右打者の場合は、バントの動作とその後の進行方向が同じである為、右打席の中でフライングスタートを切るように、走りながらのバントが行える。
一方左打者の場合、バント後に一塁へ走る為には、打席内で投手と正対するのに右足(投手側の足)を大きく開くしかないが、それでは本塁ベースから遠ざかることとなり、バントのポイントから離れてしまうこととなる。これでは、確実性が非常に低い。犠牲バントはアウトを献上してまでも走者を進めるというハイリスクの戦術であるため、確実性が求められる。そこで、左打者は左足(捕手側の足、軸足)を動かして、より身体に近いポイントでバントを確実に行うことを狙う。
しかし、この動作では物理的に左足が打者席を出る可能性が高まるはずである。
球審はイリーガルバッティングを確認しルール適用するために、打者の足に注意を払っていれば良いかというと、これはこれで至難の業である。
球審は、投手の投球判定が第一の仕事である為、打撃後の裁定は後回しに成らざるを得ない。
投球判定は「投球を捕手のミットに納まるまでトラッキングにより目でしっかりと追って、その軌道を確かめてから判定する」ことが基本とされている。これを出来るだけ着実に実行することをやらなければ、ジャッジが早くなる傾向があり、いずれはミスジャッジへと誘われる。
落とし穴のような単純ミスである。
このような投球判定を行うための準備から動作を繰り返す中で、打者の脚の動きまでを確実に見ることは非常に難しい。
何度も「怪しい」と疑うことはあっても、そのプレイを「反則打球(イリーガルバッティング)」をコールするだけの確証を得ることは稀である。
私自身は、比較的「反則打球」をコールすることが多いかもしれない。
良く「狙っていたのか」とか「良く見えたな」と言われる。皮肉もあるのかもしれないが、あくまでも賛辞として受け止めている。
実際に「反則打球」をコールすることが出来る時は、明確に打者席から選手の脚が出ていることを確認できた時だけである。
試合の中で初めて「疑い」を抱くようなプレイがあった時は、「疑い」だけであり、やはり見えていないことが圧倒的に多い。何となく怪しいが確証が無いということである。
つまり、見えていないのである。何となくの理由で裁定を下すわけにはいかない。
試合の中で、一度疑わしきプレイがあった場合は、当然その後は注意を払う。
そのプレイを頭の片隅には置くようにしている。
「狙っているわけではないが、注意はしている」という状態である。
そうしていると、明瞭に見える時がある。
そんな時は、思い切って「イリーガルバッティング」をコールすることである。
「さっきまでも疑わしきプレイがあったが、コールできていない」という負い目は捨てて、しっかりとコールすることが一歩前に進むことにつながると思う。
ただし、あくまでも「しっかりと見えた時」である。
トラッキングによりボールの軌跡を追いかけていると、「しっかりと見える時」が来る。
【6.06 打者の反則行為によるアウト】(a)打者が片足または両足を完全にバッタースボックスの外に置いて打った場合。(原注)本項は、打者が打者席の外に出てバットをボールに当てた(フェアかファウルを問わない)とき、アウトを宣告されることを述べている。球審は、故意四球が企てられているとき、投球を打とうとする打者の足の位置に特に注意を払わなければならない。打者は打者席から跳び出したり、踏み出して投球を打つことは許されない。
<注意1>バッタースボックスのライン上に少しでも足が掛かっていたら反則打球とはならない。
<注意2>足がバッタースボックスの外側でも「空中」にある時に、投球がバットに当たった場合は反則打球とはならない。
≪処置≫①打者の足が打者席から出ているのを確認。②バットにボールが当たった瞬間に「タイム」のジェスチャーでボールデッドとする。③打者に対して「イリーガルバッティング」または「反則打球」とコールして、「バッターアウト」を宣告する。④必要であれば、本塁ベース付近を踏みしめて「イリーガルバッティング」をコールしてもよい。
右打者の場合は、バントの動作とその後の進行方向が同じである為、右打席の中でフライングスタートを切るように、走りながらのバントが行える。
一方左打者の場合、バント後に一塁へ走る為には、打席内で投手と正対するのに右足(投手側の足)を大きく開くしかないが、それでは本塁ベースから遠ざかることとなり、バントのポイントから離れてしまうこととなる。これでは、確実性が非常に低い。犠牲バントはアウトを献上してまでも走者を進めるというハイリスクの戦術であるため、確実性が求められる。そこで、左打者は左足(捕手側の足、軸足)を動かして、より身体に近いポイントでバントを確実に行うことを狙う。
しかし、この動作では物理的に左足が打者席を出る可能性が高まるはずである。
球審はイリーガルバッティングを確認しルール適用するために、打者の足に注意を払っていれば良いかというと、これはこれで至難の業である。
球審は、投手の投球判定が第一の仕事である為、打撃後の裁定は後回しに成らざるを得ない。
投球判定は「投球を捕手のミットに納まるまでトラッキングにより目でしっかりと追って、その軌道を確かめてから判定する」ことが基本とされている。これを出来るだけ着実に実行することをやらなければ、ジャッジが早くなる傾向があり、いずれはミスジャッジへと誘われる。
落とし穴のような単純ミスである。
このような投球判定を行うための準備から動作を繰り返す中で、打者の脚の動きまでを確実に見ることは非常に難しい。
何度も「怪しい」と疑うことはあっても、そのプレイを「反則打球(イリーガルバッティング)」をコールするだけの確証を得ることは稀である。
私自身は、比較的「反則打球」をコールすることが多いかもしれない。
良く「狙っていたのか」とか「良く見えたな」と言われる。皮肉もあるのかもしれないが、あくまでも賛辞として受け止めている。
実際に「反則打球」をコールすることが出来る時は、明確に打者席から選手の脚が出ていることを確認できた時だけである。
試合の中で初めて「疑い」を抱くようなプレイがあった時は、「疑い」だけであり、やはり見えていないことが圧倒的に多い。何となく怪しいが確証が無いということである。
つまり、見えていないのである。何となくの理由で裁定を下すわけにはいかない。
試合の中で、一度疑わしきプレイがあった場合は、当然その後は注意を払う。
そのプレイを頭の片隅には置くようにしている。
「狙っているわけではないが、注意はしている」という状態である。
そうしていると、明瞭に見える時がある。
そんな時は、思い切って「イリーガルバッティング」をコールすることである。
「さっきまでも疑わしきプレイがあったが、コールできていない」という負い目は捨てて、しっかりとコールすることが一歩前に進むことにつながると思う。
ただし、あくまでも「しっかりと見えた時」である。
トラッキングによりボールの軌跡を追いかけていると、「しっかりと見える時」が来る。
【6.06 打者の反則行為によるアウト】(a)打者が片足または両足を完全にバッタースボックスの外に置いて打った場合。(原注)本項は、打者が打者席の外に出てバットをボールに当てた(フェアかファウルを問わない)とき、アウトを宣告されることを述べている。球審は、故意四球が企てられているとき、投球を打とうとする打者の足の位置に特に注意を払わなければならない。打者は打者席から跳び出したり、踏み出して投球を打つことは許されない。
<注意1>バッタースボックスのライン上に少しでも足が掛かっていたら反則打球とはならない。
<注意2>足がバッタースボックスの外側でも「空中」にある時に、投球がバットに当たった場合は反則打球とはならない。
≪処置≫①打者の足が打者席から出ているのを確認。②バットにボールが当たった瞬間に「タイム」のジェスチャーでボールデッドとする。③打者に対して「イリーガルバッティング」または「反則打球」とコールして、「バッターアウト」を宣告する。④必要であれば、本塁ベース付近を踏みしめて「イリーガルバッティング」をコールしてもよい。
コメント
球審は確認できます。完全に足がボックスから出て、バットに当たったのであれば反則打球を取らなければなりません。
打球が飛球になり、取らない方を見たことがありますが、いけませんね。
走者がいればダブルプレイでなく、タイムで打者だけがアウトのケースもあります。球審はホームベース全体を常に見れる状態でゲッセットしなければなりませんね。当たり前ですね。
特に左打者に多いのですが、スラップって打法がソフトにはあります。
打者席内で1、2歩走りだしながら軽打するもので、これが非常にやっかいです。
打者席の幅は91cmしかなく、右足を外に踏み出して打ったか、打ってから踏み出したかを見極めるのが難しいので、スラッパーはきらいです。
それと野球規則との違いは足がラインに掛っていても、ホームプレートに触れてバットに当てればイリーガルをとられます。