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「同調のせず」の意味
2010年11月4日 スポーツ今年、春先から話題となっていたのが、一塁または三塁のファウルライン付近の打球に対する「フェア、ファウル」の判定方法である。
従来は「球審と塁審が同調する」としていたが、今年から「同調はしない」に変更となった。
ファウルライン付近の際どい打球判定は、従来より「ベース手前は球審、ベースを含み外側は塁審」とミーティングなどで打ち合わせてきた。これは、クルーの中心である球審が、ミーティングの主導権を掌握して、ほとんど決められてきた。しかし、審判歴の浅い父兄審判員などは、その本当の意味を知らされずに、グラウンドに立っていたと考えられる。
かく言う私も、そうであった。
なぜ、ベース手前が球審のテリトリーで、ベースを含めて越えた打球は塁審なのであろうか、という疑問の答えを知らぬまま、審判歴だけを重ねていたように思う。
今年の春の講習会で「打球判定は同調しない」となったことから珍現象が増えた。
「同調しない」が強調されたため、「どちらも判定しない」や「判定が遅れる」という現象が増えてしまったのである。これは、プレイの判定をする役割である審判員の存在意義を問われる事態である。
従来の「同調」の、最大のデメリットは、球審と塁審が違う判定を下すことであった。私自身も幾度か経験がある。たまたま問題にはなっていないが、異なる判定をして冷や汗を流したことを覚えいる。
今年から、このデメリットを排除しようと「同調しない」が指導されてきたが、本来の意味を考えてみるべきであろう。
ファウルライン付近の打球判定で、ベース手前の打球は球審がテリトリーであるが、それはどんな打球が多いであろうか。
「ベース手前の打球」とは、ベース手前で野手または投手、捕手が処理する打球の事であり、それはバントやボテボテのゴロ、緩いゴロが多いであろう。これは、打球を処理する野手のグラブとボールが認識されやすい場合が多く、比較的余裕を持って判定できる。このような打球は球審が「フェア・ファウル」の判定を行う。
一方、ベースを含みそれを越える打球は塁審のテリトリーであるが、それはどのような打球であろうか。
これは、痛烈なライナーや速いゴロの打球が多い。たとえベース手前でファウルゾーンに出てしまおうと、打球がベース位置の横を越えた時点で、塁審が判定を行う。
これは、実際に観客席で野球観戦をするとよくわかる。痛烈な打球がファイルライン沿いに飛んだ際に、観客はどの審判員を見るであろうか。ベース手前でファウルゾーンに切れたから球審が「俺のテリトリーだ」と頑張ったところで、観客は打球を追いながら塁審を見ているのである。そこで塁審が判定せずに、球審が「ファウルボール」と叫んでも違和感しか残らない。逆に「なぜ球審が」となるかもしれない。
春先に戸惑いを見せていた審判員も、ワン・シーズンを過ごし慣れてきただろうが、未だにぎこちない方々もおられる。また「ベース手前は球審だ」と痛烈な打球の判定を頑張ってやられている方もおられる。
球審は、激務である。
ワークシェアリングの観点からも、塁審に任せられるものは、どんどん判定してもたった方がスマートだと思われる。
一塁と三塁の塁審が、なぜファウルライン上に位置しているのかを考えれば、おのずと答えは見えてくる。
一塁と三塁の塁審の、「一番の仕事」であり「役割」であり、「見せ場」だからであろう。
従来は「球審と塁審が同調する」としていたが、今年から「同調はしない」に変更となった。
ファウルライン付近の際どい打球判定は、従来より「ベース手前は球審、ベースを含み外側は塁審」とミーティングなどで打ち合わせてきた。これは、クルーの中心である球審が、ミーティングの主導権を掌握して、ほとんど決められてきた。しかし、審判歴の浅い父兄審判員などは、その本当の意味を知らされずに、グラウンドに立っていたと考えられる。
かく言う私も、そうであった。
なぜ、ベース手前が球審のテリトリーで、ベースを含めて越えた打球は塁審なのであろうか、という疑問の答えを知らぬまま、審判歴だけを重ねていたように思う。
今年の春の講習会で「打球判定は同調しない」となったことから珍現象が増えた。
「同調しない」が強調されたため、「どちらも判定しない」や「判定が遅れる」という現象が増えてしまったのである。これは、プレイの判定をする役割である審判員の存在意義を問われる事態である。
従来の「同調」の、最大のデメリットは、球審と塁審が違う判定を下すことであった。私自身も幾度か経験がある。たまたま問題にはなっていないが、異なる判定をして冷や汗を流したことを覚えいる。
今年から、このデメリットを排除しようと「同調しない」が指導されてきたが、本来の意味を考えてみるべきであろう。
ファウルライン付近の打球判定で、ベース手前の打球は球審がテリトリーであるが、それはどんな打球が多いであろうか。
「ベース手前の打球」とは、ベース手前で野手または投手、捕手が処理する打球の事であり、それはバントやボテボテのゴロ、緩いゴロが多いであろう。これは、打球を処理する野手のグラブとボールが認識されやすい場合が多く、比較的余裕を持って判定できる。このような打球は球審が「フェア・ファウル」の判定を行う。
一方、ベースを含みそれを越える打球は塁審のテリトリーであるが、それはどのような打球であろうか。
これは、痛烈なライナーや速いゴロの打球が多い。たとえベース手前でファウルゾーンに出てしまおうと、打球がベース位置の横を越えた時点で、塁審が判定を行う。
これは、実際に観客席で野球観戦をするとよくわかる。痛烈な打球がファイルライン沿いに飛んだ際に、観客はどの審判員を見るであろうか。ベース手前でファウルゾーンに切れたから球審が「俺のテリトリーだ」と頑張ったところで、観客は打球を追いながら塁審を見ているのである。そこで塁審が判定せずに、球審が「ファウルボール」と叫んでも違和感しか残らない。逆に「なぜ球審が」となるかもしれない。
春先に戸惑いを見せていた審判員も、ワン・シーズンを過ごし慣れてきただろうが、未だにぎこちない方々もおられる。また「ベース手前は球審だ」と痛烈な打球の判定を頑張ってやられている方もおられる。
球審は、激務である。
ワークシェアリングの観点からも、塁審に任せられるものは、どんどん判定してもたった方がスマートだと思われる。
一塁と三塁の塁審が、なぜファウルライン上に位置しているのかを考えれば、おのずと答えは見えてくる。
一塁と三塁の塁審の、「一番の仕事」であり「役割」であり、「見せ場」だからであろう。
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