二塁走者のタッグアップ
2010年5月22日 スポーツ師弟関係の中で、やはり「経験の差」を強く感じるのが「ケーススタディ」、つまり事例への知識の深さと判断の正確さである。いわゆる、目の付け所が違うということである。
野球のルールは、事例を重ねるたびにマイナーチェンジを繰り返してきた歴史がある。今年話題になっている「キャッチャースボックス」についても、四角形とした理由があり、そうなるまでの歴史があり、エピソードがあるのである。それらを理解した上で、ルールについて考えると、不明確だった部分が氷解することが多い。
ルールブックを丸暗記しようとすることは難儀であり、ある意味徒労に終わることが多い。つまり数学の公式を覚えても、その理屈が解らなければ応用が利かないのと同じで、ルールがある理由や変遷を理解しなければ、試合の中で戸惑うこととなる。
これはメカニクスも同様である。
最近私は、「メカニクスの動き」の意味を、色々と分析しながら動くこととしている。意味を考えずに動いていると、いつまで経っても同じ間違いをしかねないからだ。一度、間違って染み付いてしまった動作は、意識しないと修正できない。逆にいうと、意識さえしたら動作の修正は可能だということである。
審判メカニクスこそ、丸暗記では対応できない。当然、基本となる動きはあるから、これを無視すると審判クルーは機能しなくなってしまう。
よく引き合いに出されるのが、走者無しのケースにおけるクロックワイズメカニクスである。走者無しのケースで、外野飛球が飛び二塁塁審が追った場合、三塁塁審が二塁のカバーに走らなければ、「クロックワイズメカニクス」は起動しない。
また、単独三塁を除く走者がいるケースでは、二塁塁審は外野飛球に対して責任はない。つまり、一切打球判定をすることは無いのである。それが例え「魔の三角地帯(中堅手と二塁手と遊撃手の間)」への飛球で、最も二塁塁審が近い位置にいたとしても、我慢することが大切である。これを中途半端に「見てないような、見たような」態度をとると、他の審判員が動けなくなってしまう。
特に走者が二塁にいる次の4ケースでは、外野飛球に対し右翼側は一塁塁審、左翼側は三塁塁審の責任となる。
①走者二塁、②走者一二塁、③走者二三塁、④走者満塁。
二塁塁審は二塁走者のタッグアップを含めて、一二塁またはカウンタークロックワイズで三塁塁審の役割をするために三塁ベースへ走ることとなる。基本的なメカニクスでは、他の審判員が「二塁走者のタッグアップ」を補助することはない。まったく、目の前にいる走者のタッグアップであるから「当たり前」である。
しかし、時に頭が空白となることもあるであろう。
二塁走者のタッグアップを、球審が判定した事例などを実際に聞くと、審判員の基本である「カバーリング」の意識を持って、色々な処に目を配ることが必要なのかもしれないと頭を抱えてしまう。
野球のルールは、事例を重ねるたびにマイナーチェンジを繰り返してきた歴史がある。今年話題になっている「キャッチャースボックス」についても、四角形とした理由があり、そうなるまでの歴史があり、エピソードがあるのである。それらを理解した上で、ルールについて考えると、不明確だった部分が氷解することが多い。
ルールブックを丸暗記しようとすることは難儀であり、ある意味徒労に終わることが多い。つまり数学の公式を覚えても、その理屈が解らなければ応用が利かないのと同じで、ルールがある理由や変遷を理解しなければ、試合の中で戸惑うこととなる。
これはメカニクスも同様である。
最近私は、「メカニクスの動き」の意味を、色々と分析しながら動くこととしている。意味を考えずに動いていると、いつまで経っても同じ間違いをしかねないからだ。一度、間違って染み付いてしまった動作は、意識しないと修正できない。逆にいうと、意識さえしたら動作の修正は可能だということである。
審判メカニクスこそ、丸暗記では対応できない。当然、基本となる動きはあるから、これを無視すると審判クルーは機能しなくなってしまう。
よく引き合いに出されるのが、走者無しのケースにおけるクロックワイズメカニクスである。走者無しのケースで、外野飛球が飛び二塁塁審が追った場合、三塁塁審が二塁のカバーに走らなければ、「クロックワイズメカニクス」は起動しない。
また、単独三塁を除く走者がいるケースでは、二塁塁審は外野飛球に対して責任はない。つまり、一切打球判定をすることは無いのである。それが例え「魔の三角地帯(中堅手と二塁手と遊撃手の間)」への飛球で、最も二塁塁審が近い位置にいたとしても、我慢することが大切である。これを中途半端に「見てないような、見たような」態度をとると、他の審判員が動けなくなってしまう。
特に走者が二塁にいる次の4ケースでは、外野飛球に対し右翼側は一塁塁審、左翼側は三塁塁審の責任となる。
①走者二塁、②走者一二塁、③走者二三塁、④走者満塁。
二塁塁審は二塁走者のタッグアップを含めて、一二塁またはカウンタークロックワイズで三塁塁審の役割をするために三塁ベースへ走ることとなる。基本的なメカニクスでは、他の審判員が「二塁走者のタッグアップ」を補助することはない。まったく、目の前にいる走者のタッグアップであるから「当たり前」である。
しかし、時に頭が空白となることもあるであろう。
二塁走者のタッグアップを、球審が判定した事例などを実際に聞くと、審判員の基本である「カバーリング」の意識を持って、色々な処に目を配ることが必要なのかもしれないと頭を抱えてしまう。
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