今年の春先に「審判は試合の進行のみを担当し、その他のことには口を出すべからず」のお達しがあった。つまり、余計な事には文句を言わず、試合進行だけをやっていろということである。
しかし私が所属する組織で、我々審判員が相手にしているのは中学生である。つい2年半前までは小学生だった「子供」である。ゆえに、結構我が儘な行為を悪気なくやってしまうことが多い。そのような行為があり、それを目にしても、大人として注意すらするなと言うことなのであろうか。まったくもって、アホくさい。
ヘルメットも被らずに、ネクストバッターズボックスでバッティンググローブを付けている選手に対し、注意する事が越権行為となるのであろうか。打球が頭部に当たる事故が起きた時に、誰が責任を取るのであろうか。私はそれを見過ごす事はできないし、口を出さずにはいられない。
ベンチ横には、ボールボーイが二人椅子に座っている。ほとんどのボールボーイがレギュラー以外の選手の場合が多く、1年生などが座っていることも珍しくはない。彼らは、試合進行によりボールを審判員に渡すのが仕事である。打者が投げ捨てたバットの処理をする場合もある。だから一生懸命、試合を観ていないといけないのだが、時折二人で話しこんでしまうのを見かける。これも、非常に危険である。ボールから目を切らないのは野球の基本である。こんなボールボーイを見掛けると、ついつい「試合を見ろ」を叫んでしまう。
イニング間の攻撃側のミーティングの輪に、ベースコーチと次打者は参加せずに準備をすることとなっているが、これもないがしろになっていることがある。時には、ベースコーチがいなくてプレイが掛けられないこともある。大会規約に記載されている事項が守られていないのである。
我々審判員は、時間短縮のために試合前や試合中に、選手や指導者に協力を仰いでいる部分が沢山ある。全力疾走すらできない中学生を煽り立て、少しでも時間を短縮しようと努力している。このようなことはスポーツマンとして最低限のマナーであり、しっかりと意識付けた上でグラウンドに立ってほしいと願っている。
そして、それを啓蒙するのは大会運営側の責務であろう。大会運営側は、各チームに伝達しているとの「オウム返し」を述べるだけで、実態に目を向けようとしない。大会規約に書かれていることすら守れないのであれば、球場でルールブックに従い野球をやる資格もないのである。そのことを、しっかりと伝達しなければ、大会規約も只の紙切れになってしまう。
一体、何人の選手達が大会規約を読んでいるのであろうか。それを運営側は把握しているのであろうか。試合中に、同じ注意をしなければならない事に辟易としている。
野球は9人の選手と代表者による2チームが、審判員の権限の下ルールブックに従い、囲いのあるグラウンドで行うスポーツである。そこには、運営側の必要性は謳われていない。多くのチームが所属するようになれば、おのずと舵取りをする運営サイドは派生するものであり、必要性は後から発生することなのである。運営サイドがあっても、そこに所属したいと考えるチームがなければ不要なのである。
ベースボール・ルールズは「囲いのあるグラウンド」の内側で効力を発する規則であるが、逆に言うと、グラウンドの内側では最もベーシックな決め事なのである。
それをグラウンドの内側で司るのが審判員であり、唯一無二の存在なのである。
1.01 野球は、囲いのある競技場で、監督が指揮する九人のプレーヤーから成る二つのチームの間で、一人ないし数人の審判員の権限のもとに、本規則に従って行なわれる競技である。
グラウンド内では、「審判員は堂々とあれ」と思うこの頃である。
しかし私が所属する組織で、我々審判員が相手にしているのは中学生である。つい2年半前までは小学生だった「子供」である。ゆえに、結構我が儘な行為を悪気なくやってしまうことが多い。そのような行為があり、それを目にしても、大人として注意すらするなと言うことなのであろうか。まったくもって、アホくさい。
ヘルメットも被らずに、ネクストバッターズボックスでバッティンググローブを付けている選手に対し、注意する事が越権行為となるのであろうか。打球が頭部に当たる事故が起きた時に、誰が責任を取るのであろうか。私はそれを見過ごす事はできないし、口を出さずにはいられない。
ベンチ横には、ボールボーイが二人椅子に座っている。ほとんどのボールボーイがレギュラー以外の選手の場合が多く、1年生などが座っていることも珍しくはない。彼らは、試合進行によりボールを審判員に渡すのが仕事である。打者が投げ捨てたバットの処理をする場合もある。だから一生懸命、試合を観ていないといけないのだが、時折二人で話しこんでしまうのを見かける。これも、非常に危険である。ボールから目を切らないのは野球の基本である。こんなボールボーイを見掛けると、ついつい「試合を見ろ」を叫んでしまう。
イニング間の攻撃側のミーティングの輪に、ベースコーチと次打者は参加せずに準備をすることとなっているが、これもないがしろになっていることがある。時には、ベースコーチがいなくてプレイが掛けられないこともある。大会規約に記載されている事項が守られていないのである。
我々審判員は、時間短縮のために試合前や試合中に、選手や指導者に協力を仰いでいる部分が沢山ある。全力疾走すらできない中学生を煽り立て、少しでも時間を短縮しようと努力している。このようなことはスポーツマンとして最低限のマナーであり、しっかりと意識付けた上でグラウンドに立ってほしいと願っている。
そして、それを啓蒙するのは大会運営側の責務であろう。大会運営側は、各チームに伝達しているとの「オウム返し」を述べるだけで、実態に目を向けようとしない。大会規約に書かれていることすら守れないのであれば、球場でルールブックに従い野球をやる資格もないのである。そのことを、しっかりと伝達しなければ、大会規約も只の紙切れになってしまう。
一体、何人の選手達が大会規約を読んでいるのであろうか。それを運営側は把握しているのであろうか。試合中に、同じ注意をしなければならない事に辟易としている。
野球は9人の選手と代表者による2チームが、審判員の権限の下ルールブックに従い、囲いのあるグラウンドで行うスポーツである。そこには、運営側の必要性は謳われていない。多くのチームが所属するようになれば、おのずと舵取りをする運営サイドは派生するものであり、必要性は後から発生することなのである。運営サイドがあっても、そこに所属したいと考えるチームがなければ不要なのである。
ベースボール・ルールズは「囲いのあるグラウンド」の内側で効力を発する規則であるが、逆に言うと、グラウンドの内側では最もベーシックな決め事なのである。
それをグラウンドの内側で司るのが審判員であり、唯一無二の存在なのである。
1.01 野球は、囲いのある競技場で、監督が指揮する九人のプレーヤーから成る二つのチームの間で、一人ないし数人の審判員の権限のもとに、本規則に従って行なわれる競技である。
グラウンド内では、「審判員は堂々とあれ」と思うこの頃である。
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