ストーブリーグの喧騒
2009年2月16日 スポーツ
野球シーズンが終わり、しばらくブログを留守にしている間に、プロ野球の新しいシーズンの蠢動が聞こえてきた。
春季キャンプが始まり二週間。WBCの合同合宿も始まり、野球界が久しぶりに賑やかである。大リーガーの松坂投手や岩村選手などを加えて豪華な顔ぶれである。北京五輪の時はシーズン半ばということもあり、代表選手には悲壮感と焦燥感と倦怠感しか感じられなかったが、今回はオフの間に心身ともにリフレッシュしたためか躍動感に溢れており、大きな期待を寄せてしまいたくなる。
そんな中で、紅白戦で話題になっていたのが「15秒ルール」である。奇しくもWBC代表候補選手のダルビッシュ投手(日本ハム)が最初の宣告を受け、審判団に物申したため新聞の一面を飾ってしまった。その後WBC代表候補の藤川投手(阪神)や田中投手(楽天)が続いたのも、何かの因果のように思えたし、審判団からWBC戦士たちへのエールのように見えた。「北京と同じ過ちはするなよ」という。
北京五輪で星野監督が世界の審判団に対して行った愚行は、日本野球の品位を貶めた行為であり、メダルにふさわしくないと自らが宣言した行為であった。少なくとも、五輪の女神にはそのように映ったであろう。野球は日本のスポーツではない。発祥はアメリカであり、中南米には優秀な選手がゴロゴロとしているのである。そんな世界の野球勢力図の中で、日本が北京で敗退したシーンは、まるで東京五輪で正式種目となった柔道が無差別級で惨敗した時の虚脱感を感じてしまった。世界を見ずに「井の中の蛙」となり、「お山の大将」となっていた「日本野球」が、痛烈なしっぺ返しを食らった感じすらした。
WBCでも苦戦は必至であろう。結果を追い求めすぎている。たとえ良い結果が出たとしても、その後に起こりえるだろう日本人トッププレイヤーが世界に認められ、海外流出に歯止めがかからなくなる現象が予想されるだけに、日本野球の将来は明るいとは言えない。結果を求めず日本のプレイヤーが伸び伸びとやれるなら、日本野球の将来も明るいのだが。イチロー選手などは大リーグに「楽しさ」を求めて活躍しているのに、胸に「日の丸」を付けた途端に勝負に拘っている。マリナーズの低迷はフロントの奇行によるところが大きいが、イチロー選手が「勝ち」に飢えているのは間違いない。また、モチベーションを大切にするイチロー選手にとって「日の丸」は、大きな「やる気」を引き出しているのは間違いない。
いずれにしても、WBCのおかげで今年のシーズンインは早い。
北海道も暖冬の影響で、ストーブリーグが早く店じまいになりそうである。
春季キャンプが始まり二週間。WBCの合同合宿も始まり、野球界が久しぶりに賑やかである。大リーガーの松坂投手や岩村選手などを加えて豪華な顔ぶれである。北京五輪の時はシーズン半ばということもあり、代表選手には悲壮感と焦燥感と倦怠感しか感じられなかったが、今回はオフの間に心身ともにリフレッシュしたためか躍動感に溢れており、大きな期待を寄せてしまいたくなる。
そんな中で、紅白戦で話題になっていたのが「15秒ルール」である。奇しくもWBC代表候補選手のダルビッシュ投手(日本ハム)が最初の宣告を受け、審判団に物申したため新聞の一面を飾ってしまった。その後WBC代表候補の藤川投手(阪神)や田中投手(楽天)が続いたのも、何かの因果のように思えたし、審判団からWBC戦士たちへのエールのように見えた。「北京と同じ過ちはするなよ」という。
北京五輪で星野監督が世界の審判団に対して行った愚行は、日本野球の品位を貶めた行為であり、メダルにふさわしくないと自らが宣言した行為であった。少なくとも、五輪の女神にはそのように映ったであろう。野球は日本のスポーツではない。発祥はアメリカであり、中南米には優秀な選手がゴロゴロとしているのである。そんな世界の野球勢力図の中で、日本が北京で敗退したシーンは、まるで東京五輪で正式種目となった柔道が無差別級で惨敗した時の虚脱感を感じてしまった。世界を見ずに「井の中の蛙」となり、「お山の大将」となっていた「日本野球」が、痛烈なしっぺ返しを食らった感じすらした。
WBCでも苦戦は必至であろう。結果を追い求めすぎている。たとえ良い結果が出たとしても、その後に起こりえるだろう日本人トッププレイヤーが世界に認められ、海外流出に歯止めがかからなくなる現象が予想されるだけに、日本野球の将来は明るいとは言えない。結果を求めず日本のプレイヤーが伸び伸びとやれるなら、日本野球の将来も明るいのだが。イチロー選手などは大リーグに「楽しさ」を求めて活躍しているのに、胸に「日の丸」を付けた途端に勝負に拘っている。マリナーズの低迷はフロントの奇行によるところが大きいが、イチロー選手が「勝ち」に飢えているのは間違いない。また、モチベーションを大切にするイチロー選手にとって「日の丸」は、大きな「やる気」を引き出しているのは間違いない。
いずれにしても、WBCのおかげで今年のシーズンインは早い。
北海道も暖冬の影響で、ストーブリーグが早く店じまいになりそうである。
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