ダルビッシュの不正投球
2008年10月20日 スポーツ コメント (3)
昨日、ある番組で楽天・岩隈久志投手の特集をやっていた。今年の岩隈投手は、リーグ5位の楽天にあって20勝を挙げた大エースである。楽天誕生時に近鉄から移籍され、エースとして期待されたが、当時のプロ野球に蔓延していた「二段モーション」の代表格とされ、横浜の三浦投手やヤクルトの石井投手などともに、ルールの適切な適用により矢面に晒された一人である。
番組の中では、「岩隈投手はルール改正により投球フォームの矯正を余儀なくされた」と報じていたが、これは大きな誤りである。投球フォームに関するルールは、一言一句変わっていない。
【8.01】(a)項および(b)項
投球姿勢:打者への投球に関連する動作を起こしたならば、中途で止めたり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない。
ここでいう「中途で止めたり、変更したり」とは、「投手が投球動作中に、故意に一時停止したり、投球動作をスムーズに行わずに、ことさらに段階をつけモーションをしたり、手足をぶらぶらさせて投球することである。
この項目については、アマチュア側からプロ側に対して、永年にわたり厳格なルール適用をお願いしてきた経緯がある。アマチュア野球の底辺にいる野球小僧たちは、憧れのプロ野球選手のプレイスタイルを、目を皿にして見ている。その一挙手一投足を研究し、懸命に真似をするのである。憧れの投手が、二段モーションで好投し勝ち星を挙げれば、野球小僧たちは何の躊躇もなく真似をするのである。
少年野球のうちは、指導者も審判員も子供たちのやりたいようにやらせているが、これが中学・高校・大学と進むと、審判団との確執に大いに悩むこととなるのである。
中学シニアで、「二段モーション」を指摘すると、真っ先に返ってくる答えが「プロ野球の投手がやっている」である。しかたがないので「プロは許されるが、アマは駄目」という子供騙しのような指導を繰り返してきた。
2006年度から「二段モーション」について、プロ側が重い腰を挙げて厳格に適用することになった。これはルール改正ではなく、ルール適用の変更である。プロ側は「一連の投球動作」としていた岩隈投手たちの投球動作を「ルール違反」として認めたのである。審判団からすると、「今日からルールを厳格に適用しよう」ですむが、投手たちにとっては死活問題である。投手は微妙なバランスとテンポで、その技を磨いているから、その一部をいきなり変えろと言われても簡単にはいかないであろう。
岩隈投手は、2006年が5勝、2007年が1勝と惨憺たる結果であった。重ねてフォーム矯正による影響からか、大きな故障までもしてしまった。
そこから復活した、今年の20勝はフォーム矯正が、ようやく完成した証なのかもしれない。
そんな番組を見た余韻の中で、パリーグのクライマックスシリーズを観戦していた。日本ハムのダルビッシュ・有投手が快投を演じている。今や押しも押されぬ日本の大エースに成長したダルビッシュ投手ゆえ、憧れを抱いて熱視線を送り続ける野球小僧がたくさんいるであろう。
そのダルビッシュ投手の投球フォームがかなり怪しい。投球姿勢の不適格な箇所が2箇所もある。やや怪しい箇所と、明らかに怪しい箇所である。
そのひとつが「投球動作を中途で止める」に抵触する、「自由な足を挙げて、止める」行為である。いわゆる「タメ」を作る意識であろうが、かなり怪しい動作である。
もうひとつが「投球動作の変更」に抵触する、「投球動作を開始して、両手を離してから、ふたたび両手を合わせる」行為である。これは「投球リズム」を作るためであろうが、厳密には不正投球である。おそらく、ダルビッシュ投手の影響であろう、中学シニアでも徐々に徴候が見られ出している。
ダルビッシュ投手は、いつもフォア・ザ・チームを口にし、ファンを大切にしている。当然、野球少年達の夢と希望であることの自覚もあるであろう。あれだけの球威があるのであれば、おかしな細工はせずとも打者を牛耳ることができるであろう。そして、それが少年達の夢をつなぐ事となるのではなかろうか。
番組の中では、「岩隈投手はルール改正により投球フォームの矯正を余儀なくされた」と報じていたが、これは大きな誤りである。投球フォームに関するルールは、一言一句変わっていない。
【8.01】(a)項および(b)項
投球姿勢:打者への投球に関連する動作を起こしたならば、中途で止めたり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない。
ここでいう「中途で止めたり、変更したり」とは、「投手が投球動作中に、故意に一時停止したり、投球動作をスムーズに行わずに、ことさらに段階をつけモーションをしたり、手足をぶらぶらさせて投球することである。
この項目については、アマチュア側からプロ側に対して、永年にわたり厳格なルール適用をお願いしてきた経緯がある。アマチュア野球の底辺にいる野球小僧たちは、憧れのプロ野球選手のプレイスタイルを、目を皿にして見ている。その一挙手一投足を研究し、懸命に真似をするのである。憧れの投手が、二段モーションで好投し勝ち星を挙げれば、野球小僧たちは何の躊躇もなく真似をするのである。
少年野球のうちは、指導者も審判員も子供たちのやりたいようにやらせているが、これが中学・高校・大学と進むと、審判団との確執に大いに悩むこととなるのである。
中学シニアで、「二段モーション」を指摘すると、真っ先に返ってくる答えが「プロ野球の投手がやっている」である。しかたがないので「プロは許されるが、アマは駄目」という子供騙しのような指導を繰り返してきた。
2006年度から「二段モーション」について、プロ側が重い腰を挙げて厳格に適用することになった。これはルール改正ではなく、ルール適用の変更である。プロ側は「一連の投球動作」としていた岩隈投手たちの投球動作を「ルール違反」として認めたのである。審判団からすると、「今日からルールを厳格に適用しよう」ですむが、投手たちにとっては死活問題である。投手は微妙なバランスとテンポで、その技を磨いているから、その一部をいきなり変えろと言われても簡単にはいかないであろう。
岩隈投手は、2006年が5勝、2007年が1勝と惨憺たる結果であった。重ねてフォーム矯正による影響からか、大きな故障までもしてしまった。
そこから復活した、今年の20勝はフォーム矯正が、ようやく完成した証なのかもしれない。
そんな番組を見た余韻の中で、パリーグのクライマックスシリーズを観戦していた。日本ハムのダルビッシュ・有投手が快投を演じている。今や押しも押されぬ日本の大エースに成長したダルビッシュ投手ゆえ、憧れを抱いて熱視線を送り続ける野球小僧がたくさんいるであろう。
そのダルビッシュ投手の投球フォームがかなり怪しい。投球姿勢の不適格な箇所が2箇所もある。やや怪しい箇所と、明らかに怪しい箇所である。
そのひとつが「投球動作を中途で止める」に抵触する、「自由な足を挙げて、止める」行為である。いわゆる「タメ」を作る意識であろうが、かなり怪しい動作である。
もうひとつが「投球動作の変更」に抵触する、「投球動作を開始して、両手を離してから、ふたたび両手を合わせる」行為である。これは「投球リズム」を作るためであろうが、厳密には不正投球である。おそらく、ダルビッシュ投手の影響であろう、中学シニアでも徐々に徴候が見られ出している。
ダルビッシュ投手は、いつもフォア・ザ・チームを口にし、ファンを大切にしている。当然、野球少年達の夢と希望であることの自覚もあるであろう。あれだけの球威があるのであれば、おかしな細工はせずとも打者を牛耳ることができるであろう。そして、それが少年達の夢をつなぐ事となるのではなかろうか。
コメント
あまりにも、テレビを見、投球ホームもしかりボールの交換もしかり、プロ野球では、さも当たり前にゲームが進行していく中、あれがルールの全てだと勘違いをしている子供も多い。
指導される方もアマチュア野球としてのルールを一度確認していただきたいなあと思いますね。
しかしながら、まずはいかに勝つか、個々のレベルアップを引き上げるかの方が優先ですかね。。。
「ルールブックに示されていない」からとか、「ルールに抵触しないから」という理由で、妨害行為のようなプレイをすることが、「野球を良くしっている」とか「野球センスがある」などの勘違いをしている方々が多いのも事実です。
我々審判員はそれらを排除し、「ボールゲームを楽しむ」という「プレイボール」の精神を伝えていく必要があると思っております。
があるんだけど、スロー再生とか遅延モードとかあって、自分で練習
するには手軽で使い勝手が良いと思った!
何かオリジナル商品らしいので、そこでしか買えないらしい。
これ一つあれば、フォームの矯正や理想のホームが、自宅でも出来る。
忙しい自分にはピッタリじゃないかと思った。
フォームは自分では見えないので、これは便利だし、どこでも使えるの
が良い!!
野球のフォーム矯正や、ダンスをやってる方なんか欲しがるんじゃない
かな~。
http://www.takumiworld.jp/item/872.html