延長14回
2008年8月18日年生の卒団大会である全道大会は、毎年ドラマがある。全国には通じていないローカル大会ではあるが、3年生の力と技術のバランスが良くなる時期なのであろう。中学生としてはレベルの高い好ゲームが多い。
「最後の試合になるかもしれない」、「最後の試合にはしたくない」などの複雑な思いが、最後まで目を話せない熱い試合展開を繰り広げてくれる。本当に、3年生に感謝の思いを抱かずにいられない。シード権もないトーナメント大会であり、一回戦から好カード目白押しである。また今まで出場機会の少なかった選手を起用する場面が多いことも重なり、予想を覆すような試合結果になったりする。
私は昨年「延長男」と嫌われていた。延長戦で球審をやることが多く、「野球が好きだ」と揶揄されたりもした。実際、そうであるから否定もせずにいる。ある意味、ありがたいニックネームである。
それらが重なると、中学シニアの究極の延長戦となるのである。
延長戦への突入の仕方も劇的であった。
1点差で迎えた7回裏。走者は3塁まで進んだものの、すでに二死。打者のボールカウントもツーストライク・ナッシングと追い込まれた。追い込まれたチームの3年生は、すでに涙を流している。打席の2年生は、緊張でガチガチである。どう考えても、万事休すである。
しかし、野球の神様はドラマがお好きである。ある意味、意地悪なのであろうか。
勝利目前のダッグアウトから、「勝負を急ぐなよ」と監督の声が響く。それを受けた捕手は、高目の釣り球を要求し、中腰になる。
投手が投じた三球目は、バックネットを直撃した。三塁走者は歓喜のホームイン。同点、延長戦突入である。それまで毎回走者が塁を賑わし、点を奪い合っていたのに、延長戦に突入した途端、こう着状態である。
延長14回、再試合が濃厚となった3時間15分の結末は、またしても暴投であった。
野球の神様は、時に残酷なシナリオを用意している。
「最後の試合になるかもしれない」、「最後の試合にはしたくない」などの複雑な思いが、最後まで目を話せない熱い試合展開を繰り広げてくれる。本当に、3年生に感謝の思いを抱かずにいられない。シード権もないトーナメント大会であり、一回戦から好カード目白押しである。また今まで出場機会の少なかった選手を起用する場面が多いことも重なり、予想を覆すような試合結果になったりする。
私は昨年「延長男」と嫌われていた。延長戦で球審をやることが多く、「野球が好きだ」と揶揄されたりもした。実際、そうであるから否定もせずにいる。ある意味、ありがたいニックネームである。
それらが重なると、中学シニアの究極の延長戦となるのである。
延長戦への突入の仕方も劇的であった。
1点差で迎えた7回裏。走者は3塁まで進んだものの、すでに二死。打者のボールカウントもツーストライク・ナッシングと追い込まれた。追い込まれたチームの3年生は、すでに涙を流している。打席の2年生は、緊張でガチガチである。どう考えても、万事休すである。
しかし、野球の神様はドラマがお好きである。ある意味、意地悪なのであろうか。
勝利目前のダッグアウトから、「勝負を急ぐなよ」と監督の声が響く。それを受けた捕手は、高目の釣り球を要求し、中腰になる。
投手が投じた三球目は、バックネットを直撃した。三塁走者は歓喜のホームイン。同点、延長戦突入である。それまで毎回走者が塁を賑わし、点を奪い合っていたのに、延長戦に突入した途端、こう着状態である。
延長14回、再試合が濃厚となった3時間15分の結末は、またしても暴投であった。
野球の神様は、時に残酷なシナリオを用意している。
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