奥の深さ
2008年6月12日球春から1ヶ月以上が過ぎた。今年はハイペースで、練習試合を含めて30試合ほどグラウンドに立った。
大ベテランから若手まで、色々な方々とクルーを組み、色々な喜怒哀楽を味わっている。
審判員が活き活きとした試合は、好ゲームが多い。審判もゲームにのめり込み、良い意味で陶酔しながらジャッジしている面はある。逆に、どうも気分の乗り切らない試合があるのは事実である。選手の態度や試合への取り組み姿勢もあるが、ダッグアウトからの怒号とも罵声ともつかない下品さが伝わってくると、審判も人間である、モチベーションが下がるのは否めない。
何とか自分を奮い立たせる意味で、選手に全力疾走を促したり、テンポの良い投球を誘ったりしてはみるが、基本的に選手や審判を蔑んでいるダッグアウトの姿勢が見え隠れすると、辟易としてしまう。
審判が試合中に何を考えながらグラウンドに立っているかは様々であろう。私も、自分の息子が選手として出場していた時代には、そちらの試合経過ばかりが気になったものである。
自分の担当の試合も、野球を見てしまって、プレーを見ていないことがシバシバあった。また、結果を先読みしすぎてジャッジが不安定になったこともある。
それが、最近ようやく別の視線を持てる様になった。それが、良くミーティングで確認される「他の審判員の動き」である。特に塁審は他の審判員の動きを確認している必要がある。もちろん、それを束ねる球審もしかり。
それが、ようやく出来るようになってきたのである。こんなことを正直に書くと、ベテラン審判員にお叱りを受けそうであるが、昨年までは「見ているようで、確認していなかった」のが事実であろう。今年は、それぞれの動きを確認してから、考えて動けるようになってきたのである。
先日、一塁塁審を務めていた際に、走者満塁の場面で三塁手後方へのファウルフライが飛んだ。当然、三塁塁審が飛球の趨勢を追っている。私は何となく、その動きに釣られるように一二塁間方向へ歩を進めていた。
そのとき、右手の二塁審判員の動きが目に入ったのだ。三塁塁審が動いたのであるから、三遊間に移動していると思っていた二塁塁審がステップバックをして二塁ベース後方へと移動しているのだ。それも慌てず騒がず、ゆったりとである。
打球はファールエリアに落ちた。「ファールボール」である。
がしかし、ファールエリアの深い位置で三塁手がダイビングキャッチなどをした時に、起こり得る「タッチアップ」を誰が確認するのであろうか。
三塁走者は誰が見る?
二塁走者は誰が見る?
一塁走者は誰が見る?
そう考えた時に、二塁塁審の動きに感心し、自分の立ち位置を考えさせられた。
審判は実に奥が深い。
大ベテランから若手まで、色々な方々とクルーを組み、色々な喜怒哀楽を味わっている。
審判員が活き活きとした試合は、好ゲームが多い。審判もゲームにのめり込み、良い意味で陶酔しながらジャッジしている面はある。逆に、どうも気分の乗り切らない試合があるのは事実である。選手の態度や試合への取り組み姿勢もあるが、ダッグアウトからの怒号とも罵声ともつかない下品さが伝わってくると、審判も人間である、モチベーションが下がるのは否めない。
何とか自分を奮い立たせる意味で、選手に全力疾走を促したり、テンポの良い投球を誘ったりしてはみるが、基本的に選手や審判を蔑んでいるダッグアウトの姿勢が見え隠れすると、辟易としてしまう。
審判が試合中に何を考えながらグラウンドに立っているかは様々であろう。私も、自分の息子が選手として出場していた時代には、そちらの試合経過ばかりが気になったものである。
自分の担当の試合も、野球を見てしまって、プレーを見ていないことがシバシバあった。また、結果を先読みしすぎてジャッジが不安定になったこともある。
それが、最近ようやく別の視線を持てる様になった。それが、良くミーティングで確認される「他の審判員の動き」である。特に塁審は他の審判員の動きを確認している必要がある。もちろん、それを束ねる球審もしかり。
それが、ようやく出来るようになってきたのである。こんなことを正直に書くと、ベテラン審判員にお叱りを受けそうであるが、昨年までは「見ているようで、確認していなかった」のが事実であろう。今年は、それぞれの動きを確認してから、考えて動けるようになってきたのである。
先日、一塁塁審を務めていた際に、走者満塁の場面で三塁手後方へのファウルフライが飛んだ。当然、三塁塁審が飛球の趨勢を追っている。私は何となく、その動きに釣られるように一二塁間方向へ歩を進めていた。
そのとき、右手の二塁審判員の動きが目に入ったのだ。三塁塁審が動いたのであるから、三遊間に移動していると思っていた二塁塁審がステップバックをして二塁ベース後方へと移動しているのだ。それも慌てず騒がず、ゆったりとである。
打球はファールエリアに落ちた。「ファールボール」である。
がしかし、ファールエリアの深い位置で三塁手がダイビングキャッチなどをした時に、起こり得る「タッチアップ」を誰が確認するのであろうか。
三塁走者は誰が見る?
二塁走者は誰が見る?
一塁走者は誰が見る?
そう考えた時に、二塁塁審の動きに感心し、自分の立ち位置を考えさせられた。
審判は実に奥が深い。
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