始球式
2007年9月4日秋季新人戦が開幕した。ということは、今年のシーズンもいよいよ終盤を迎えたことになる。新人戦は各チームの戦力がリセットされることから、予測のつかない試合が多く、ある意味で楽しく、ある意味で困惑するという複雑な試合が多い。いずれにせよ、残り少ないシーズンを選手と共に楽しんでジャッジできればと考えている。
そんな折、昨日は開会式直後の開幕戦で球審が割当った。
誠に光栄なことである。
しかし、別段いつもと変わらぬ心理状態で挑めたことは、ある程度は「場慣れ」してきたのであろう。いつもと変わらぬ用意をして、試合開始を待つことが、私自身のルーティンとなっている。ただ、この試合はいつもとやや違った。
開幕戦といえば、恒例行事の「始球式」が行われる。そういえば、スーツ姿でキャッチボールをしている人がいるなと思っていたが、あの方がスポンサー代表の方らしい。野球経験はありそうな若い方である。
「始球式」をやることはいいが、その要領が分からない。多少慌てて、ベテラン審判員の方に始球式の要領を尋ねる。
「始球式」における球審のポジショニングは「マウンド横」となる。右か左か聞かなかったが、成り行き上投手板の一塁側斜め後方へ立った。塁審は通常のポジショニングとなる。
試合前の挨拶の際に選手達へ「始球式をやるので協力よろしく」と伝えた。私も初体験であるが、選手たちも初めての子が多いのであろう、なんとなく和やかな雰囲気で試合前の挨拶を終えた。
予めバッテリーには、投球練習7球のうち「5球終了時」に始球式をやることを伝える。
守備側の試合前の球回しとざわめきの中、スポンサー代表をマウンドへ促す。場内アナウンスとともに多少緊張気味で歩を進めて来たスポンサー代表に挨拶をしてからボールを渡し、ピッチャーズプレートへ誘う。スポンサー代表の両足がプレートを踏んだことを確認し、右手を大きく挙げて「プレイボール」を大声でコール。
大きく振りかぶったスポンサー代表。白球は投じられた。
アウトコース低目に投じられたボールに対し、打者はフルスイングで応える。そういえば、「打者とは打ち合わせをしていなかったな」と気付いたときは、時既に遅しであったが、細かい事はさておいて打者は空振りで応えるものが常識なのであろう。ここで打ってしまい許されるのは長嶋茂雄と新庄剛ぐらいなものだろう。
空振りを確認した上で、「ストライーク」と力強くコールし、無事セレモニーが終わった。
思っていたほど華々しくはなかったが、このような機会は滅多にあることではない。またひとつ、貴重な体験が出来たことに感謝したい。
当然、その試合は集中力を研ぎ澄まし、一滴の漏れも無いようにと張り切った。
最近時折出現するジャッジのブレは出たが、迷いを振り払いながら最後まで集中することができた。
これも開幕戦という、一種独特の雰囲気が成せることなのかもしれない。
そんな折、昨日は開会式直後の開幕戦で球審が割当った。
誠に光栄なことである。
しかし、別段いつもと変わらぬ心理状態で挑めたことは、ある程度は「場慣れ」してきたのであろう。いつもと変わらぬ用意をして、試合開始を待つことが、私自身のルーティンとなっている。ただ、この試合はいつもとやや違った。
開幕戦といえば、恒例行事の「始球式」が行われる。そういえば、スーツ姿でキャッチボールをしている人がいるなと思っていたが、あの方がスポンサー代表の方らしい。野球経験はありそうな若い方である。
「始球式」をやることはいいが、その要領が分からない。多少慌てて、ベテラン審判員の方に始球式の要領を尋ねる。
「始球式」における球審のポジショニングは「マウンド横」となる。右か左か聞かなかったが、成り行き上投手板の一塁側斜め後方へ立った。塁審は通常のポジショニングとなる。
試合前の挨拶の際に選手達へ「始球式をやるので協力よろしく」と伝えた。私も初体験であるが、選手たちも初めての子が多いのであろう、なんとなく和やかな雰囲気で試合前の挨拶を終えた。
予めバッテリーには、投球練習7球のうち「5球終了時」に始球式をやることを伝える。
守備側の試合前の球回しとざわめきの中、スポンサー代表をマウンドへ促す。場内アナウンスとともに多少緊張気味で歩を進めて来たスポンサー代表に挨拶をしてからボールを渡し、ピッチャーズプレートへ誘う。スポンサー代表の両足がプレートを踏んだことを確認し、右手を大きく挙げて「プレイボール」を大声でコール。
大きく振りかぶったスポンサー代表。白球は投じられた。
アウトコース低目に投じられたボールに対し、打者はフルスイングで応える。そういえば、「打者とは打ち合わせをしていなかったな」と気付いたときは、時既に遅しであったが、細かい事はさておいて打者は空振りで応えるものが常識なのであろう。ここで打ってしまい許されるのは長嶋茂雄と新庄剛ぐらいなものだろう。
空振りを確認した上で、「ストライーク」と力強くコールし、無事セレモニーが終わった。
思っていたほど華々しくはなかったが、このような機会は滅多にあることではない。またひとつ、貴重な体験が出来たことに感謝したい。
当然、その試合は集中力を研ぎ澄まし、一滴の漏れも無いようにと張り切った。
最近時折出現するジャッジのブレは出たが、迷いを振り払いながら最後まで集中することができた。
これも開幕戦という、一種独特の雰囲気が成せることなのかもしれない。
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