冷や汗
2007年9月3日先日の練習試合で、防具を着けていると、ある父兄から「ボールが当たることはあるのですか?」と尋ねられた。
思わず「毎試合、一回は当たりますよ」と大袈裟に応えたが、まんざら嘘でもない。
実際に、その試合でも右の「二の腕」と「手の甲」にワイルドピッチがワンバウンドで当たった。
この「痛み」を一番はっきりと認識し、共有してくれるのは「明日は吾身」の審判仲間であり、まったく鈍感なのが一切痛みを伴わない観客なのかもしれない。
球審をやり始めの頃、初めてボールが身体に当たったのがどこかは忘れたが、相当痛かったと思う。しばらくは、投手の投球がショートバウンドになりそうな時などは、勝手に身体が反応してしまっていた。痛い思いをするよりは良いと思いながら反応に任せていたが、「あるプレイ」から恐怖に打ち勝つよう努力することとした。
「あるプレイ」とは、1点を争う試合展開。
一方はパスボールで決勝点を挙げ、他方は走者の暴走で本塁憤死となったプレイである。そのプレイに球審である私が間接的にではあるが関与してしまった。周囲はどう見ているか分からないが、自分は関与したと強烈に思ったのである。
走者三塁のケースで、投手の投球はショートバウンド確実の低い球筋。
身体は迷い無くいつもの反応を示した。一方は上手く避けたためボールはバックネットまで達したことで、三塁走者は生還。
ところが、他方はショートバウンドした投球がレガースに当たり、ボールは捕手の前に転がっていった。捕手は一瞬、ボールを見逃しバックネットへ向かいかけた。走者も、当然抜けたと思い込み本塁へ向かう。ボールの所在を投手が大声で捕手に伝え、気付いた捕手は難なく走者を憤死させたのである。
両方とも、上手く避けることができれば問題なかったが、この結果は自己嫌悪に陥るのに十分であった。
この事件以来、恐怖心と打ち勝つ努力を継続している。幸い大怪我には至っていないが、試合が終わるたびにアイシングと湿布が欠かせなくなった。
硬式野球の球審はインナーにプロテクター・レガース・カップを装着し、マスクを被り先端を補強したシューズを履いてジャッジするが、軟式の朝野球では普通のシューズを履き、レガースを装着せずにやっているケースがままある。硬式と違い脛に当っても骨折することはないためであろう。
昨日は朝の4時30分に起床し、久し振りに朝野球のジャッジに行き球審を勤めたが、「カップは装着していたかな??」と迷った。とりあえず落ち着かないので、装着してプレイボール。
日頃の行いが悪いのか、ファウルチップが腹に直撃。これは効いた。今でもまだ痛い。プロテクターと厚いメタボリックな腹が助けてくれた。
続けて同じ打者の時に、ファウルチップが胸部を直撃。またまたプロテクターが助けてくれた。軟式で、あれだけ衝撃があったのだから、硬式だったらと思うと冷や汗が「たらり」であった。
そして、最後にカップを直撃。
こればかりは、硬式も軟式も変わりは無い。再び、冷や汗が「たらり」であった。
思わず「毎試合、一回は当たりますよ」と大袈裟に応えたが、まんざら嘘でもない。
実際に、その試合でも右の「二の腕」と「手の甲」にワイルドピッチがワンバウンドで当たった。
この「痛み」を一番はっきりと認識し、共有してくれるのは「明日は吾身」の審判仲間であり、まったく鈍感なのが一切痛みを伴わない観客なのかもしれない。
球審をやり始めの頃、初めてボールが身体に当たったのがどこかは忘れたが、相当痛かったと思う。しばらくは、投手の投球がショートバウンドになりそうな時などは、勝手に身体が反応してしまっていた。痛い思いをするよりは良いと思いながら反応に任せていたが、「あるプレイ」から恐怖に打ち勝つよう努力することとした。
「あるプレイ」とは、1点を争う試合展開。
一方はパスボールで決勝点を挙げ、他方は走者の暴走で本塁憤死となったプレイである。そのプレイに球審である私が間接的にではあるが関与してしまった。周囲はどう見ているか分からないが、自分は関与したと強烈に思ったのである。
走者三塁のケースで、投手の投球はショートバウンド確実の低い球筋。
身体は迷い無くいつもの反応を示した。一方は上手く避けたためボールはバックネットまで達したことで、三塁走者は生還。
ところが、他方はショートバウンドした投球がレガースに当たり、ボールは捕手の前に転がっていった。捕手は一瞬、ボールを見逃しバックネットへ向かいかけた。走者も、当然抜けたと思い込み本塁へ向かう。ボールの所在を投手が大声で捕手に伝え、気付いた捕手は難なく走者を憤死させたのである。
両方とも、上手く避けることができれば問題なかったが、この結果は自己嫌悪に陥るのに十分であった。
この事件以来、恐怖心と打ち勝つ努力を継続している。幸い大怪我には至っていないが、試合が終わるたびにアイシングと湿布が欠かせなくなった。
硬式野球の球審はインナーにプロテクター・レガース・カップを装着し、マスクを被り先端を補強したシューズを履いてジャッジするが、軟式の朝野球では普通のシューズを履き、レガースを装着せずにやっているケースがままある。硬式と違い脛に当っても骨折することはないためであろう。
昨日は朝の4時30分に起床し、久し振りに朝野球のジャッジに行き球審を勤めたが、「カップは装着していたかな??」と迷った。とりあえず落ち着かないので、装着してプレイボール。
日頃の行いが悪いのか、ファウルチップが腹に直撃。これは効いた。今でもまだ痛い。プロテクターと厚いメタボリックな腹が助けてくれた。
続けて同じ打者の時に、ファウルチップが胸部を直撃。またまたプロテクターが助けてくれた。軟式で、あれだけ衝撃があったのだから、硬式だったらと思うと冷や汗が「たらり」であった。
そして、最後にカップを直撃。
こればかりは、硬式も軟式も変わりは無い。再び、冷や汗が「たらり」であった。
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