学生審判
2007年6月8日私が球審をやっている時に、表情が険しくなるというよりも、表情がこわばる投手や打者は非常に多い。投手は内角の厳しい「ナイスボール」や低めの「ナイスボール」に辛い判定を下すことから表情がこわばるのであろう。
一方打者はアウトコースの「遠い球」を「ストライク」と判定された時に、バットをそっと出しながら表情が曇る。また本人が「止めた」と思っている「ナイス・ハーフスイング」を、あっさりと「スイング・ストライク」と判定されるために表情がこわばることも多い。
「ハーフスイング」については、守備側には「ボール」と判定された時のみ「捕手が塁審に聞くようにリクエストできる」権利を有するが、攻撃側には「ストライク」と判定されたものを覆すチャンスはない。「ストライク」は変更されないのであるから打者は辛いであろう、表情が「えっ!!」とこわばる。そんな時、私は心の中で「振るなら、最後まで振れ」と叱咤激励するのである。
そんな選手たちの表情の中で、判定に対して「苦笑い」する場面はなかなか無い。
大会を控えた高校野球の練習試合。真剣な選手の顔が、いきなり険しくなったり、苦笑いになったりしている。それも、審判のジャッジに対してである。はて、審判の何に対して「苦笑い」しているのであろう。その原因は、「学生審判」のジャッジにあった。選手たちはベンチ入りを賭けて精一杯やっているが、そんな重要な練習試合の審判員を学生がやっていたりするのであるが、この日の球審は2年生捕手であった。投げているのは先輩である3年生。いつもバッテリーを組んでいる投手が投げているのである。先輩投手は、後輩捕手が務める「急造球審」の辛いジャッジに「苦笑い」したのである。
ただし先日の「学生審判」は初めての球審であり、試合前は緊張していたが、いざ試合が始まるとなかなかどうして見事なジャッジであった。最も良かったのは判定がブレなかったことである。投手にとっては「辛い球審」であったが、判定にブレが無いことは重要である。低めは徹底して獲らない。コースもベースの内側だけしか獲らない。投手に厳しいが、徹底しているのが良かった。初めてにしては、「ストライク・ボール」の判定に関しては100点満点である。
もちろん、球審の仕事はこれだけではない。色々なところに目を配る必要がある。その辺りを理解させるには時間が少ないのと、選手たちが意外とルールに疎いことが弊害となる。高校野球ともなると、個人の技術はそれなりに高いが、ことルールに関しては「ほぼ無知」に近いのには閉口する。もう少し、ルールの勉強をした方が良いであろう。一般的に「大好きなゲーム」のルールを知らずに、一世一代の勝負に臨むことは考えにくい。
「最後の夏」と思って欲しくは無いが、「大切な夏」であることに変わりは無い。ぜひとも、悔いなく終わるために「ルール」の基本を学んで欲しい。その観点から、しばらくルールの基本を展開しようと思う。
一方打者はアウトコースの「遠い球」を「ストライク」と判定された時に、バットをそっと出しながら表情が曇る。また本人が「止めた」と思っている「ナイス・ハーフスイング」を、あっさりと「スイング・ストライク」と判定されるために表情がこわばることも多い。
「ハーフスイング」については、守備側には「ボール」と判定された時のみ「捕手が塁審に聞くようにリクエストできる」権利を有するが、攻撃側には「ストライク」と判定されたものを覆すチャンスはない。「ストライク」は変更されないのであるから打者は辛いであろう、表情が「えっ!!」とこわばる。そんな時、私は心の中で「振るなら、最後まで振れ」と叱咤激励するのである。
そんな選手たちの表情の中で、判定に対して「苦笑い」する場面はなかなか無い。
大会を控えた高校野球の練習試合。真剣な選手の顔が、いきなり険しくなったり、苦笑いになったりしている。それも、審判のジャッジに対してである。はて、審判の何に対して「苦笑い」しているのであろう。その原因は、「学生審判」のジャッジにあった。選手たちはベンチ入りを賭けて精一杯やっているが、そんな重要な練習試合の審判員を学生がやっていたりするのであるが、この日の球審は2年生捕手であった。投げているのは先輩である3年生。いつもバッテリーを組んでいる投手が投げているのである。先輩投手は、後輩捕手が務める「急造球審」の辛いジャッジに「苦笑い」したのである。
ただし先日の「学生審判」は初めての球審であり、試合前は緊張していたが、いざ試合が始まるとなかなかどうして見事なジャッジであった。最も良かったのは判定がブレなかったことである。投手にとっては「辛い球審」であったが、判定にブレが無いことは重要である。低めは徹底して獲らない。コースもベースの内側だけしか獲らない。投手に厳しいが、徹底しているのが良かった。初めてにしては、「ストライク・ボール」の判定に関しては100点満点である。
もちろん、球審の仕事はこれだけではない。色々なところに目を配る必要がある。その辺りを理解させるには時間が少ないのと、選手たちが意外とルールに疎いことが弊害となる。高校野球ともなると、個人の技術はそれなりに高いが、ことルールに関しては「ほぼ無知」に近いのには閉口する。もう少し、ルールの勉強をした方が良いであろう。一般的に「大好きなゲーム」のルールを知らずに、一世一代の勝負に臨むことは考えにくい。
「最後の夏」と思って欲しくは無いが、「大切な夏」であることに変わりは無い。ぜひとも、悔いなく終わるために「ルール」の基本を学んで欲しい。その観点から、しばらくルールの基本を展開しようと思う。
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