Good-bye Baseball
2007年5月26日野球はスリリングである。どんなに点差が離れていても、ゲームセットのコールがあるまで、試合の結果はでない。点差から考えて、厳しいと思われる試合も、選手達の強い思いが、簡単に流れを変えてしまう。
時に、それを『野球の神様が微笑む』という表現をしたり、『野球の神様の気まぐれ』と言ったりする。
その最たるものが、サヨナラゲームであろう。まさに突然、試合終了が訪れるサヨナラゲーム。野球の醍醐味と言っていいであろう。
しかし、その伏線は試合開始からあるもので、ゲーム内容を振り返ると色々な場面の戦術の是非もある。
作戦に関する感想を述べることは、立場上問題があるので別の場で行うこととしようと思う。
今日のサヨナラゲームは、しびれる展開であった。4回終了までは淡々と進んだ試合も、審判の給水後から怪しく動き出した。表の攻撃側が勝ち越せば、裏が返す展開。それまでも、両チームともチャンスはあったが、決定的な点差が奪えない。こう着状態のまま7回裏へ。
試合を決めたのは、代打の一振り。初球から、積極的に振りに行く、代打の鉄則を忠実に守り、どんどんフルスイング。結果は詰まっていたが3塁手の頭上を越えていくサヨナラ打。
やはり、こういう緊迫した場面では気持ちの強い選手は頼りになる。
このゲームで、面白いプレイがあった。というか、面白いプレイになるところであったと言うのが正解である。場面は、一死満塁でカウントは3ボール2ストライク。投手にとっては絶対絶命であるが、打者のプレッシャーもすごい。この場面で、攻撃側はスクイズを選択した。結果は『ファウルボール』で打者アウト、走者は各塁に戻った。
さて、このケースで「打者の足が打席から出ていたら」どうするであろうか。つまり、打者はスクイズの際に『足が打席から出て打撃をした』、つまりバントしたが【反則打球=イリーガル】となり、それがファウルボールになった。そして、そのファウルボールがスリーストライク目であった。
考えうる判定は、以下の二つ。判定は、どちらだと思いますか。
【判定?】バットに当った時点でイリーガルが成立し、ボールデット。打者はイリーガルでアウト。走者は各塁へ戻す。
【判定?】打者はイリーガルでアウトであるが、スリーストライク目をバントしファウルボールとなっているから、これでもアウト。一人の打者から二つのアウトを取れないことから、『打者は打席から出て、反則を犯してまで打撃をすることで、捕手および野手の守備を妨害した』として、本塁に近い走者をアウト。
さて、どうしたら良いでしょうか。2年前までは、このケースは、ボールカウントに関係なく、3塁走者をアウトとしていましたが、ルールの改正で、『イリーガルの時点でボールデットであるから、打者アウト、走者は戻す』に変わりました。ただし、スリーバントがファウルになった場合は、そのままのルール適用で良いのかが迷います。そのままで良いようにも思うし、それでは守備側に不利益が生じるようにも思う。
野球のルールは、基本的に反則投球や反則打球、妨害や故意の行為などに厳しい規則となっています。これらへの処置は、この行為によって生じた不利益を取り除くことを審判がジャッジするとされています。この考え方に基づくと【判定?】もありかなと考えてしまう一方で、『拡大解釈』かなとも思います。
それでは「スリーバントスクイズを試みた打者の足が打席から出た状態でバントしたところ、ファウルチップになり捕手が捕球した。捕手は、本塁に突っ込んでくる走者にタッグにいった。3塁走者はタッグをかいくぐってセーフのタイミングであった。」
さて、このときの判定は??
【判定?】打席から足が出た状態でバットにボールが当った時点でイリーガルが成立し、ボールデッドであるから、走者は戻す。
【判定?】ファウルチップの時点で打者はスリーストライクでありアウト。打者は打席から出て捕手のプレイを妨害したが、打者は既にアウトになっているから、本塁に近い走者をアウト。
同じような感じだが、非常に迷う。一気に2アウトとするのは勇気いる。タイミングがセーフなだけに、攻撃側は納得しないであろう。もしも、アウトのタイミングであれば、守備側は納得しないであろう。
球審をしていると、意外と選手の足が打席から出ているのが多いのが分かる。特に、バントでは多い。
これで、サヨナラだったらと思うと・・・・。ちょっと寒気がする。
時に、それを『野球の神様が微笑む』という表現をしたり、『野球の神様の気まぐれ』と言ったりする。
その最たるものが、サヨナラゲームであろう。まさに突然、試合終了が訪れるサヨナラゲーム。野球の醍醐味と言っていいであろう。
しかし、その伏線は試合開始からあるもので、ゲーム内容を振り返ると色々な場面の戦術の是非もある。
作戦に関する感想を述べることは、立場上問題があるので別の場で行うこととしようと思う。
今日のサヨナラゲームは、しびれる展開であった。4回終了までは淡々と進んだ試合も、審判の給水後から怪しく動き出した。表の攻撃側が勝ち越せば、裏が返す展開。それまでも、両チームともチャンスはあったが、決定的な点差が奪えない。こう着状態のまま7回裏へ。
試合を決めたのは、代打の一振り。初球から、積極的に振りに行く、代打の鉄則を忠実に守り、どんどんフルスイング。結果は詰まっていたが3塁手の頭上を越えていくサヨナラ打。
やはり、こういう緊迫した場面では気持ちの強い選手は頼りになる。
このゲームで、面白いプレイがあった。というか、面白いプレイになるところであったと言うのが正解である。場面は、一死満塁でカウントは3ボール2ストライク。投手にとっては絶対絶命であるが、打者のプレッシャーもすごい。この場面で、攻撃側はスクイズを選択した。結果は『ファウルボール』で打者アウト、走者は各塁に戻った。
さて、このケースで「打者の足が打席から出ていたら」どうするであろうか。つまり、打者はスクイズの際に『足が打席から出て打撃をした』、つまりバントしたが【反則打球=イリーガル】となり、それがファウルボールになった。そして、そのファウルボールがスリーストライク目であった。
考えうる判定は、以下の二つ。判定は、どちらだと思いますか。
【判定?】バットに当った時点でイリーガルが成立し、ボールデット。打者はイリーガルでアウト。走者は各塁へ戻す。
【判定?】打者はイリーガルでアウトであるが、スリーストライク目をバントしファウルボールとなっているから、これでもアウト。一人の打者から二つのアウトを取れないことから、『打者は打席から出て、反則を犯してまで打撃をすることで、捕手および野手の守備を妨害した』として、本塁に近い走者をアウト。
さて、どうしたら良いでしょうか。2年前までは、このケースは、ボールカウントに関係なく、3塁走者をアウトとしていましたが、ルールの改正で、『イリーガルの時点でボールデットであるから、打者アウト、走者は戻す』に変わりました。ただし、スリーバントがファウルになった場合は、そのままのルール適用で良いのかが迷います。そのままで良いようにも思うし、それでは守備側に不利益が生じるようにも思う。
野球のルールは、基本的に反則投球や反則打球、妨害や故意の行為などに厳しい規則となっています。これらへの処置は、この行為によって生じた不利益を取り除くことを審判がジャッジするとされています。この考え方に基づくと【判定?】もありかなと考えてしまう一方で、『拡大解釈』かなとも思います。
それでは「スリーバントスクイズを試みた打者の足が打席から出た状態でバントしたところ、ファウルチップになり捕手が捕球した。捕手は、本塁に突っ込んでくる走者にタッグにいった。3塁走者はタッグをかいくぐってセーフのタイミングであった。」
さて、このときの判定は??
【判定?】打席から足が出た状態でバットにボールが当った時点でイリーガルが成立し、ボールデッドであるから、走者は戻す。
【判定?】ファウルチップの時点で打者はスリーストライクでありアウト。打者は打席から出て捕手のプレイを妨害したが、打者は既にアウトになっているから、本塁に近い走者をアウト。
同じような感じだが、非常に迷う。一気に2アウトとするのは勇気いる。タイミングがセーフなだけに、攻撃側は納得しないであろう。もしも、アウトのタイミングであれば、守備側は納得しないであろう。
球審をしていると、意外と選手の足が打席から出ているのが多いのが分かる。特に、バントでは多い。
これで、サヨナラだったらと思うと・・・・。ちょっと寒気がする。
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