私見

2007年5月15日コメント (2)
最近「読んでいますよ」とよく声を掛けられる。私が誰なのかは、言わずもがなの感ではあるが、やはり判ってしまうのであろう(本当は覆面ライターで居たかったのであるが・・・)。
このブログのコンセプトは「審判の目」から、どのように野球が見えているのかを、私個人の観点から書き記している。あくまでも、私個人の意見、つまり私見である。ゆえに、私見を一方的に垂れ流しているのであり、読んでいただいている人の顔を思い浮かべてはいない。賛同もあれば反論もあるであろうが、お構い無しである。あまり突き詰めると愚痴になりがちなので、適当な所で矛を収めてはいるが、それでも癇に障る方もおられるであろう。
しかし、グラウンドレベルで野球に接していると、色々な事を見聞きしてしまう。また、瞬時のルールの適用や解釈の難しさを痛感することは多々ある。これらの事象を紹介していくことで、これから審判を始める方の一助になればという思いと、審判をやられていない方にも多少なりとも野球の別の面白さが伝わればと考えている。そして、自分自身の慰めにもなっているのは確かである。
以上の前振りをして上で、私見をひとつ。
この春のリーグ戦で見聞きした事で気になることがあったので開陳してみよう。私の息子が野球を始めた頃、野球のマナーなど何も知らないゆえに、恥ずかしい思いをしたことがある。それまで、プロ野球のテレビ中継の視線でしか野球を観ていなかったことから、バックネット裏で観戦していた。理由は簡単である。そこが良く見えるからである。ただ観ている分には良いのだが、性格上、思わず歓声やら、応援やら、ブーイングやらを始めてしまった。ご存知の方も多いと思うが、私の声は大きい。100mは届く自信がある。その大きな声で、バックネット裏で奇声を上げ応援してしまったのである。すかさず、チームの父兄が飛んできて注意をされた。「バックネット裏での応援はマナー違反ですよ」と。それ以来、バックネット裏で観る時は寡黙に徹するようにしている。
今年の春のリーグ戦の初球審をやった時である。プレイボールを宣告し、投手が一球目を投げた。「ストライク」と宣告すると同時に、背後より大きな歓声が上がった。正確には右背後から。次の投球がなされ「ボール」と判定すると、左背後から歓声が上がった。思わず振り返ると、通常はダッグアウトの外野側に陣取るはずの両チームの応援団が歓声を上げているではないか。私は思わず緊張が走ったのと同時に「強い怒り」を覚えた。「一体、観戦マナーはどこへ行ってしまったのか」と。
これを黙認した主催者側の人間もいれば、父兄の諸先輩もいるはずである。子供たちにルールのある野球をやらせる前に、自分たちの襟を正すのが先だろう、という思いになったのである。
しかし、試合のジャッジは普通にこなせる様になったのは成長であろうが。

最後にもう一度だけ、「このブログに記載されていることは、あくまでも私見です」と言う事である。ゆえに、その責任を問うのであれば私個人にすれば良い事であり、他の人々や団体は無関係であることを付け加える。

コメント

nophoto
応援していた母です
2007年5月15日16:08

多分うちのチームの事を書かれているのだろうと思い書き込みました。そういった観戦マナーがあるということは私たちはわからずあの場で応援していたと思います。とても寒かったので、直に芝に座るよりあの場が温かかったのと、行きなれない球場で椅子を持っていなかったので…。知らなかったこととはいえマナー違反なことをしてあの場でプレーしていた選手達に申し訳ないことをしました。以後気をつけたいと思います。

ファウルボール
ファウルボール
2007年5月16日12:46

ご意見ありがとうございます。偉そうな事を書いておりますが、私も以前は「何も知らない父兄」でした。我々シニア関係者は、常に子供たちと共に成長していると考えております。日々、教えられることが多いです。問題は、今後どのように対処するかですから、過ぎた事は気になさらずに。

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