視点

2007年5月14日
今年になって、野球観戦の際の視点が大きく変わったことに苛立っている。ゆっくりと野球観戦をし楽しみたいのだが、どうしても審判員の視線で見てしまう。ストライク・ボールの判定に、「自分ならどうする」と考えたり、打球が飛べば審判員の動きに目が行きポジショニングの確認をしたりしている。プロ野球から少年野球まで、それぞれのレベルにより動きは違って当然なのだが、「今の動きは・・・・」と評論している自分に苛立ちを覚える。せっかく、野球観戦をしているのであるから、純粋に野球の試合の流れを楽しめば良いのだが、どうにも厄介な状態になっている。きっと、審判員を辞めるまで、この状態は続くのであろう。
野球規則は万国共通であるが、各競技団体やレベルに合わせたローカルルールや運用規程がある。それらを十分に理解しなければ、このような状態になって試合を観戦するのは難しい。シニアでは駄目なのに、高校野球では良いのであろうか、などの疑問が出てきたりして、とても混乱する。特にプロ野球は暗黙の了解ルールが多々あり、ルール解釈ではあまり参考にならない。例えば、1年前に話題になった二段モーションである。今年になって、二段モーションがマスコミで話題になることは無いが、当時は大騒ぎしていた。プロ野球は職業だから、個人の卓越したスキルを制約することは、本人の成績=生活に関わる、だから多少の二段モーションは許容する、という訳の判らない三段論法がまかり通っていた。アマチュア側から、長年にわたりルールの徹底をお願いして、ようやく昨年手が付けられた。当初、戸惑っていた投手たちも、結局は問題なくクリアしたのには多少拍子抜けした。
元々、プロで投手をやるような選手は、少年野球の頃から秀でた野球センスの持ち主が多いので、その辺りの修正は問題ないということなのであろう。
二段モーションが盛りの頃は、子供たちへの指導も大変であった。練習中に注意している分には問題ないが、子供たちはすぐに忘れて試合中にやってしまう。または、すっかり癖になっている場合も多い。そうなると、ボークだ不正投球だと厳密にやると試合にならなくなってしまう。また、それを指摘しようものなら、「プロでは良いのに、何故シニアは駄目なのか」という単純な疑問を投げ掛けられる。
また、ルールの解釈は独りよがりになっても駄目である。ある程度、審判団で統一した解釈が必要なのであろう。
ここ半月ばかり色々な野球を観戦して、自分の視点の変わりように戸惑っている。
まあ、審判員をやる分には問題ないが。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索