ゴールデンウィークの珍現象(その1)
2007年5月7日今年は色々な場面や珍プレイに遭遇する。まだ練習試合を含めても球審10試合程度、塁審数試合であるのにも関わらず、珍しいプレイや妨害の目白押しである。
このゴールデンウィークの4試合だけでも、「インフィールドフライ」、「イリーガル(反則打球)」、「ボーク」、「インターフェア(守備妨害)」、「オブストラクション(走塁妨害)」と種々雑多あった。
毎回クルーでサインの確認を行うのが「インフィールドフライ」であるが、今までほとんどコールしたことがなかった。シニアの場合、内野に高いフライが飛ぶケースが比較的少ないように感じる。「インフィールドフライ」は、無死または一死で一二塁や満塁であるから、このケースでのシニアの攻撃パターンにも起因するのかと思う。それとも、私が遭遇していないだけなのか・・・。
シニア公式戦の初マスクでは「イリーガル(反則打球)」があった。左打者が送りバントを試みた際に、左足がバッタースボックスから完全に出てしまったのである。ホームベースに左足全体が完全掛かった状態でバントしたのであるから、すかさず「イリーガル・タイム・バッターアウト」とコールした。選手は至って不満な表情をしている。今までバントなどは何百回とやってきているのに、一度も言われたことがないのであろう。この判定はなかなか難しく、投球のコースによっては「足のはみ出し」が見えないこともある。目には映っているのであろうが、「動き」の中での出来事であるから「確信」を持つまではいかない。野球のジャッジの基本のひとつに「アウトは確信のあるもの」というのがある。つまり、あいまいな場合は「ナッシング=何もない」で「インプレイ」として試合を流そうということである。
しかしこの時は、「ハッキリ」と見えてしまったのである。
投手のセットポジションのチェックは2塁塁審が見やすいと思う。球審の場合は、他に目を配るポイントが多いのと、ピッチャーズプレートが見えにくいことが多いため、「セットの姿勢や長さ」「一・三塁への足の踏み出し」などのチェックに留まる。1・3塁の塁審は投手の手の動きが良く見える側と、まったく見えない側とで極端に違うため、同じジャッジが難しい。ただし今回の「ボーク」はあまりにも目に余る動作であったため、全員が納得のジャッジであった。ただし、厳しい場面でボークを宣告した、そのタイミングを除いては・・・。「ボーク」のジャッジにとって、最初のセットポジションが行われた時が重要だと考えられている。しかし、「ボーク」は突然やってくるのである。「ボーク」は反則投球であるから、攻撃側チームを「騙そう」とする時に突如として出現するものである。その時まで集中力を保って、突然起こる「不正行為」に対処できるかが鍵であろう。なかなか1回の挙動不審でジャッジすることは至難の業である。少しの逡巡が「ボーク」のコールを阻み、ボークの基準を勝手に曲げて解釈しようとする自分がいる。その試合は、本当に苦しい時間が続くこととなる。またシニアレベルでは、「ボーク」を「採るか、採らないか」に関する判断も難しい。下手をすると試合を壊してしまいかねない。最近は多少、逡巡がある。
(つづく)
このゴールデンウィークの4試合だけでも、「インフィールドフライ」、「イリーガル(反則打球)」、「ボーク」、「インターフェア(守備妨害)」、「オブストラクション(走塁妨害)」と種々雑多あった。
毎回クルーでサインの確認を行うのが「インフィールドフライ」であるが、今までほとんどコールしたことがなかった。シニアの場合、内野に高いフライが飛ぶケースが比較的少ないように感じる。「インフィールドフライ」は、無死または一死で一二塁や満塁であるから、このケースでのシニアの攻撃パターンにも起因するのかと思う。それとも、私が遭遇していないだけなのか・・・。
シニア公式戦の初マスクでは「イリーガル(反則打球)」があった。左打者が送りバントを試みた際に、左足がバッタースボックスから完全に出てしまったのである。ホームベースに左足全体が完全掛かった状態でバントしたのであるから、すかさず「イリーガル・タイム・バッターアウト」とコールした。選手は至って不満な表情をしている。今までバントなどは何百回とやってきているのに、一度も言われたことがないのであろう。この判定はなかなか難しく、投球のコースによっては「足のはみ出し」が見えないこともある。目には映っているのであろうが、「動き」の中での出来事であるから「確信」を持つまではいかない。野球のジャッジの基本のひとつに「アウトは確信のあるもの」というのがある。つまり、あいまいな場合は「ナッシング=何もない」で「インプレイ」として試合を流そうということである。
しかしこの時は、「ハッキリ」と見えてしまったのである。
投手のセットポジションのチェックは2塁塁審が見やすいと思う。球審の場合は、他に目を配るポイントが多いのと、ピッチャーズプレートが見えにくいことが多いため、「セットの姿勢や長さ」「一・三塁への足の踏み出し」などのチェックに留まる。1・3塁の塁審は投手の手の動きが良く見える側と、まったく見えない側とで極端に違うため、同じジャッジが難しい。ただし今回の「ボーク」はあまりにも目に余る動作であったため、全員が納得のジャッジであった。ただし、厳しい場面でボークを宣告した、そのタイミングを除いては・・・。「ボーク」のジャッジにとって、最初のセットポジションが行われた時が重要だと考えられている。しかし、「ボーク」は突然やってくるのである。「ボーク」は反則投球であるから、攻撃側チームを「騙そう」とする時に突如として出現するものである。その時まで集中力を保って、突然起こる「不正行為」に対処できるかが鍵であろう。なかなか1回の挙動不審でジャッジすることは至難の業である。少しの逡巡が「ボーク」のコールを阻み、ボークの基準を勝手に曲げて解釈しようとする自分がいる。その試合は、本当に苦しい時間が続くこととなる。またシニアレベルでは、「ボーク」を「採るか、採らないか」に関する判断も難しい。下手をすると試合を壊してしまいかねない。最近は多少、逡巡がある。
(つづく)
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