ポジショニング
2007年5月1日以前より色々とご助言を頂いているベテラン審判員の方と昨日は一日を共にした。相手は名前も覚えていないであろうが、私はかなり意識していて、何か良い一言をもらえないものかとアドバイスを求める素振りをしてみせていた。
審判員は机上の論議よりも、生の試合の経験が何十倍も勉強になると以前書いたかが、正にそういうシーンがあった。
2塁塁審である私は、走者1・2塁の場面で、中に入っているケース。打球が外野へ飛んだ。センター前へのハーフライナー。外野飛球の判定を1・3塁塁審のどちらが行くのか?確認。「1塁塁審が行った!」。私は打球を観ながら、マウンドの一二塁間方向へステップバックした。教科書どおりの動きである。
その時、いきなり背後に人の気配がした。それは、カットマンの一塁手である。打球を処理したセンターの位置と背後の一塁手の気配から、私のポジションは明らかに「かぶった」状態である。つまりプレイに邪魔な存在となっている。センターからのバックホームが投じられた。しゃがんでも避けられるが、どう観ても格好が悪い。そんな時にベテラン審判員の一言を思い出す。「迷ったら前に出ろ」。そうである。打球や送球を避けるのではなく、打球や送球に向かっていってかわす。勇気も必要であるし難しいが、一度感覚を憶えると、結構使えることが判った。
例えば、二塁盗塁の際の捕手からの送球に対してである。講習会等では、送球に合わせて振り返るように教えられるが、どうしてもタッグプレイに視線が間に合わないように感じられる。本当に止まって見ることが出来ているのであろうか不安になる。ところが、「前に出てかわす」をやると送球のボールを後ろから見て、二塁手のキャッチングから走者のスライディングまで見事に見えたのである。
これらは、ポジショニングが良かったということなのであろう。講習会でも「プレイが起こる地点との距離よりも観る角度」が強調される。実戦では、色々と勉強になることが起こる。
しかし、一方ではプレイする選手と「ダブル=重なる」という問題もある。二塁塁審がステップバックでマウンド方向へ行くケースは結構ある。そうすることで、1・2塁または2・3塁を同時に視野に入れることが出来るからである。そうしておいて、プレイが起きそうな塁へ送球が行ったら、「切れ込んでジャッジ」するのである。ただし、この位置が微妙である。審判員が良く見えるということは、野手も良く見えるということであるから、カットマンにとっては好都合の場所といえる。こうなると審判員の立場は弱い。自らが「インターフェア」となり兼ねないのである。
では、送球をある程度予測してポジショニングすれば良いかというと、それもシニアでは正解ではない。シニアの技術レベルでは、考えられない所に送球が来たりするのである。やはり、目は離す事はできない。
そんなことを考えていると、結局正解のポジショニングがわからないまま、次の試合を迎えることとなりそうである。
審判員は机上の論議よりも、生の試合の経験が何十倍も勉強になると以前書いたかが、正にそういうシーンがあった。
2塁塁審である私は、走者1・2塁の場面で、中に入っているケース。打球が外野へ飛んだ。センター前へのハーフライナー。外野飛球の判定を1・3塁塁審のどちらが行くのか?確認。「1塁塁審が行った!」。私は打球を観ながら、マウンドの一二塁間方向へステップバックした。教科書どおりの動きである。
その時、いきなり背後に人の気配がした。それは、カットマンの一塁手である。打球を処理したセンターの位置と背後の一塁手の気配から、私のポジションは明らかに「かぶった」状態である。つまりプレイに邪魔な存在となっている。センターからのバックホームが投じられた。しゃがんでも避けられるが、どう観ても格好が悪い。そんな時にベテラン審判員の一言を思い出す。「迷ったら前に出ろ」。そうである。打球や送球を避けるのではなく、打球や送球に向かっていってかわす。勇気も必要であるし難しいが、一度感覚を憶えると、結構使えることが判った。
例えば、二塁盗塁の際の捕手からの送球に対してである。講習会等では、送球に合わせて振り返るように教えられるが、どうしてもタッグプレイに視線が間に合わないように感じられる。本当に止まって見ることが出来ているのであろうか不安になる。ところが、「前に出てかわす」をやると送球のボールを後ろから見て、二塁手のキャッチングから走者のスライディングまで見事に見えたのである。
これらは、ポジショニングが良かったということなのであろう。講習会でも「プレイが起こる地点との距離よりも観る角度」が強調される。実戦では、色々と勉強になることが起こる。
しかし、一方ではプレイする選手と「ダブル=重なる」という問題もある。二塁塁審がステップバックでマウンド方向へ行くケースは結構ある。そうすることで、1・2塁または2・3塁を同時に視野に入れることが出来るからである。そうしておいて、プレイが起きそうな塁へ送球が行ったら、「切れ込んでジャッジ」するのである。ただし、この位置が微妙である。審判員が良く見えるということは、野手も良く見えるということであるから、カットマンにとっては好都合の場所といえる。こうなると審判員の立場は弱い。自らが「インターフェア」となり兼ねないのである。
では、送球をある程度予測してポジショニングすれば良いかというと、それもシニアでは正解ではない。シニアの技術レベルでは、考えられない所に送球が来たりするのである。やはり、目は離す事はできない。
そんなことを考えていると、結局正解のポジショニングがわからないまま、次の試合を迎えることとなりそうである。
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