ダートサークール
2007年4月30日一日遅れで、私の春季大会が始まった。今年のルール改正は7項目あることは以前紹介したが、プレイしている選手や観戦している選手にとって、明らかな違いが分かるのがホームベースを中心に描かれた3/4の円形の白線であろう。この円形は「ダートサークル」という名称である。イチローや松井、そして松坂など、日本を代表する選手達がぞくぞくと大リーグに移籍し、活躍することにより、テレビなどで大リーグの試合を観戦する機会が増えた。大リーグの球場は「ボールパーク」「スタジアム」「フィールド」など色々な呼び名があるが、一時期流行した「ドーム」球場と人口芝球場は激減し、今では天然芝の球場が主流を占めている。イチローの内野安打が多い理由の一つが、天然芝球場は内野も芝仕様となっているため、打球の勢いが死にイチローの俊足が最大限に活かされるからということであろう。
天然芝球場では、走者の走路部分と本塁付近が土仕様となっている。そのお陰で、スリーフットラインなども明確になっており、日本のように「スリーフットライン」から「出た」とか「出ていない」などという揉め事も少ないのであろう。
この芝の切れ目が、本塁ベース後方にもあり、およそ半径4mの円形をしている。
この範囲を「ダートサークル」(競馬をやっている方は、すぐピンと来るでしょう。競馬のコースには芝と土があり、土のコースをダートコースと呼ぶ。)とした。
このダートサークルにはどのような意味があるのであろうか。それは、スリーストライク目の送球を捕手が確捕出来なかった場合、かつ一塁に走者がいなければ、打者をアウトにするためには、タッグするか、一塁に打者より早く触球する必要がある。いわゆる「振り逃げ」である。では、この振り逃げの権利が消滅、または放棄したとされ、アウトになるのはどの時点なのであろうか。ルールブック改正前は、ダッグアウトに片脚がかかった時点であったが、あまりにも遠く、時間がかかり非効率的である。実際に、ダッグアウトまで行った時点で「バッターアウト」と言っても、非常に間が抜けた感じである。
ルール改正では、それを解消するために、「ダートサークル」を出た時点で「自動アウト」としようと言う事である。これにより、試合時間の短縮が可能となるというのだが、果たして・・・。非常に疑問であり、効果は眉唾である。
本日私が担当した試合は、試合時間が7回表までで1時間20分であった。両チーム合わせて8得点であったから、それなりに走者は出ているし、投手交替を含め選手交替は結構あった。要因は色々考えられる。両チームの投手のコントロールが良く、打者は比較的早打ちであった。これらの他に、攻守交替のすばやさもあったように思う。審判団全体で、両チームに「ハリーアップ」の声を掛け、選手達もハツラツとプレイしていたことが、最大の要因のように思う。
今年のルール改正は「時間短縮」がキーワードとなっているが、ルール改正以前にやるべきことがシニアにはあるように思う。
最近、高校野球に関わる事が度々あるが、選手達の行動の素早さは雲泥の差である。この辺りがスムーズにできるようになれば、試合内容の濃いゲームを堪能できるようになるように思うのだが。
それにしても、シニアの一部指導者の自分本位には悩まされる。
頭を冷やしてから書こうと思ったが、少々触れておこう。
選手宣誓に合わせて、監督宣誓、指導者宣誓をさせた方が良いのではないかと思う。
「我々指導者は、マナーとモラルに基づき、ルールを十分に理解した上で正々堂々と闘うことを選手達に指導することを誓います」等はどうであろうか。
相手チームの過ちを指摘する前に、自チームの選手のプレイをルールに基づき指導して頂きたい。
まして、指導者が大声で野次を飛ばすとは情けない。さっさとダッグアウトから「ゲットアウト」してほしい。
それを、あたかも審判員の無能を指摘して悦に入っているようでは、お里が知れる。
まあ、始まったばかりであるから、選手達の成長には大いに期待するが、他の大人たちの成長には??である。
本日の審判団の面々の常識だけが救いであった。
審判団の皆様方、本当にありがとうございました。
天然芝球場では、走者の走路部分と本塁付近が土仕様となっている。そのお陰で、スリーフットラインなども明確になっており、日本のように「スリーフットライン」から「出た」とか「出ていない」などという揉め事も少ないのであろう。
この芝の切れ目が、本塁ベース後方にもあり、およそ半径4mの円形をしている。
この範囲を「ダートサークル」(競馬をやっている方は、すぐピンと来るでしょう。競馬のコースには芝と土があり、土のコースをダートコースと呼ぶ。)とした。
このダートサークルにはどのような意味があるのであろうか。それは、スリーストライク目の送球を捕手が確捕出来なかった場合、かつ一塁に走者がいなければ、打者をアウトにするためには、タッグするか、一塁に打者より早く触球する必要がある。いわゆる「振り逃げ」である。では、この振り逃げの権利が消滅、または放棄したとされ、アウトになるのはどの時点なのであろうか。ルールブック改正前は、ダッグアウトに片脚がかかった時点であったが、あまりにも遠く、時間がかかり非効率的である。実際に、ダッグアウトまで行った時点で「バッターアウト」と言っても、非常に間が抜けた感じである。
ルール改正では、それを解消するために、「ダートサークル」を出た時点で「自動アウト」としようと言う事である。これにより、試合時間の短縮が可能となるというのだが、果たして・・・。非常に疑問であり、効果は眉唾である。
本日私が担当した試合は、試合時間が7回表までで1時間20分であった。両チーム合わせて8得点であったから、それなりに走者は出ているし、投手交替を含め選手交替は結構あった。要因は色々考えられる。両チームの投手のコントロールが良く、打者は比較的早打ちであった。これらの他に、攻守交替のすばやさもあったように思う。審判団全体で、両チームに「ハリーアップ」の声を掛け、選手達もハツラツとプレイしていたことが、最大の要因のように思う。
今年のルール改正は「時間短縮」がキーワードとなっているが、ルール改正以前にやるべきことがシニアにはあるように思う。
最近、高校野球に関わる事が度々あるが、選手達の行動の素早さは雲泥の差である。この辺りがスムーズにできるようになれば、試合内容の濃いゲームを堪能できるようになるように思うのだが。
それにしても、シニアの一部指導者の自分本位には悩まされる。
頭を冷やしてから書こうと思ったが、少々触れておこう。
選手宣誓に合わせて、監督宣誓、指導者宣誓をさせた方が良いのではないかと思う。
「我々指導者は、マナーとモラルに基づき、ルールを十分に理解した上で正々堂々と闘うことを選手達に指導することを誓います」等はどうであろうか。
相手チームの過ちを指摘する前に、自チームの選手のプレイをルールに基づき指導して頂きたい。
まして、指導者が大声で野次を飛ばすとは情けない。さっさとダッグアウトから「ゲットアウト」してほしい。
それを、あたかも審判員の無能を指摘して悦に入っているようでは、お里が知れる。
まあ、始まったばかりであるから、選手達の成長には大いに期待するが、他の大人たちの成長には??である。
本日の審判団の面々の常識だけが救いであった。
審判団の皆様方、本当にありがとうございました。
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