試合の流れ

2007年4月25日
先日の練習試合で、珍プレイがあった。周囲は、わからなかっただろうが、審判団やスコアラーは気になるプレイである。プレイそのものは、草野球や少年野球で良く見かけるシーンであり、プロ野球レベルでもありそうなものであるから、気にならない人は全然憶えていないかもしれない。試合展開も一方的であったことが、そういう思いに拍車を掛けていると考えられる。
しかし、スコアラーは気になっていた。得点が絡むプレイであったから、スコアラーは気になってしまった。
私も「こうだ」と言ってから、「本当にそうかな」と疑心暗鬼であった。
場面は、1死一三塁。投手の投球と同時に一塁走者がスタート。打者が打った。ヒットエンドランである。ところが打球は、フラフラと右翼手と二塁手の間へ飛んだ。三塁走者は、それを見てタッグアップの姿勢。右翼手がダイレクトでキャッチ。一塁走者は、慌てて戻るが、ボールが一塁に転送されダブルプレイ成立でチェンジである。三塁走者はタッグアップから、ダブルプレイ成立前に本塁に達していた。さて、得点は???
では、似たようなケースで、もう一問(クイズになってきてしまった)。1死一三塁。打者の打球は、低いライナーでライト前へ。完全なヒットと思い走者はそれぞれスタート切ったが、右翼手が猛然と突っ込み、地上スレスレで「ダイレクトキャッチ」したかに見えた。それを見て打者は「アウト」と思い、悔しがりながらベンチへ。ところが一塁塁審は『ノーキャッチ』とコール。右翼手はボールを2塁へ送球し、一塁へ転送されダブルプレイ成立。その間に、ヒットと決め付けていた三塁走者は本塁を踏んでいた。さて、得点は????
よくよく見れば、何のことはない問題ですが、これがゲームであると、結構まごつく。冷静さが、いかに大切かということです。いずれも、三死が成立していますから、ボールデッドの状態。ゆっくりと協議して結論を出せば良いケースです。
ちなみに、実際にあった最初のケースでは、正解の判断をしてゲームを進めましたが、終了後に見解を一転させてしまいました。その際に考えたことは、『ルールブックのどの項に当てはまるのであろうか』ということです。実は、こういうことは世間一般の常識で考えた方が間違いありません。変に『野球規則』を意識するから疑惑の判定となるのでしょう。あまり、杓子定規にならずに、自分の常識という定規に基づいて判定することで良い様に思います。ルールブック上は、確かに禁じられたことでも、この程度であれば実際のプレイに支障がないと判断したら、流してしまうのも野球なのでしょう。サッカーやラグビーなどにある、『アドバンテージ』の考え方に立ち、流れを重視することも審判の役割なのでしょう。
ただし、流ればかりを気にして肝心のジャッジがいい加減になっては本末転倒ですから、ある程度の判定ラインは意識していないといけないでしょうが。実際に、こんなことを考えられるようになるには、相当の実績が必要でしょうね。私は、まだまだ目の前のプレイで精一杯ですよ。

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