相性
2007年4月17日3年前の函館の夏。審判としてのターニングポイントとなった試合はプレイボールとなった。空は、今にも降り出しそうな曇り空。第四試合でもあることも重なり、暗闇が急に近づきつつあった。そんな背景の下、コースの狭さに悩んでいた私は、旭川北稜の投手の第一球を迎えた。アウトコース高目のストレート。いつもなら、迷った末に「ボール」と判定しそうな球筋。
「ストライク!!」右手が挙がった。この試合のストライクゾーンが決まった。
打者にとっては、かなり遠く感じるのであろう、コールのあとに後ろをチラッと見る。第一球目に味をしめたバッテリーは、第二球目も同じコースを選択。
「ストラック・ツー!」再び右手は挙がった。
俄然調子付くバッテリーに対し、戸惑う打者。いつもよりも、アウトコースが広く感じるのであろうが、委細構わず、ドンドン「ストライクコール」。テンポが良い。
攻守交替となり、今度は空知滝川のバッテリー。これまた、ナイスコントロール。左投手が、右打者のアウトコースに見事にコントロールする。素晴らしい。感心しながら、「ストラックアウト!」。
私がアウトコースを積極的に採る事で、両チームの投手を乗せることが出来たが、私も両投手の見事な投球に乗せられた。正に相性の良さが出た試合であった。
野球では「審判と喧嘩をしても、何も得るものは無い」という。そのとおりであり、審判を上手く乗せ、気持ちよくジャッジしてもらうのも、ひとつの戦術だと思う。だからと言って、ジャッジが有利になることは決して無いが。
この試合中に、同じ頃から審判をやり始めた同僚から、「ナイスジャッジ。良いテンポだね」と言われた事は、今でも忘れない。あの時の、あの一言で、アウトコースシンドロームから脱却できた。
プロ野球では、今年から新ストライクゾーンなるものが話題になっているようである。ボール一個半広くなったなどと解説者は言っているが、そんな定規で測ったようなストライクゾーンは存在しない。個性があって良いのである。元々、高さは打者の打つ構えによって変わると明記されているのであるから、幅もアバウトで良いと思う。問題は安定して同じようなコースを、ストライク・ボールとジャッジできるかであろう。
野球をやっていても、観戦していても、だらける試合は決まって四球が多い。「ピッチャー、打たせろ〜」と野次が飛ぶような試合は、観ていてつまらない。アウトになろうとも、打者がガンガン打ち、投手がストライクをドンドン放る試合はテンポが良くて面白い。
そういう意味でも、投手と球審との相性はキーポイントである。しかし、出会ってみなくては判らないのが相性でもあるが。
そういえば、私と投手の相性を見破った監督さんがいたなぁ〜。
今年は、まだお会いしていないが・・・・。
この監督さんも、相性を大切にする方である。
「ストライク!!」右手が挙がった。この試合のストライクゾーンが決まった。
打者にとっては、かなり遠く感じるのであろう、コールのあとに後ろをチラッと見る。第一球目に味をしめたバッテリーは、第二球目も同じコースを選択。
「ストラック・ツー!」再び右手は挙がった。
俄然調子付くバッテリーに対し、戸惑う打者。いつもよりも、アウトコースが広く感じるのであろうが、委細構わず、ドンドン「ストライクコール」。テンポが良い。
攻守交替となり、今度は空知滝川のバッテリー。これまた、ナイスコントロール。左投手が、右打者のアウトコースに見事にコントロールする。素晴らしい。感心しながら、「ストラックアウト!」。
私がアウトコースを積極的に採る事で、両チームの投手を乗せることが出来たが、私も両投手の見事な投球に乗せられた。正に相性の良さが出た試合であった。
野球では「審判と喧嘩をしても、何も得るものは無い」という。そのとおりであり、審判を上手く乗せ、気持ちよくジャッジしてもらうのも、ひとつの戦術だと思う。だからと言って、ジャッジが有利になることは決して無いが。
この試合中に、同じ頃から審判をやり始めた同僚から、「ナイスジャッジ。良いテンポだね」と言われた事は、今でも忘れない。あの時の、あの一言で、アウトコースシンドロームから脱却できた。
プロ野球では、今年から新ストライクゾーンなるものが話題になっているようである。ボール一個半広くなったなどと解説者は言っているが、そんな定規で測ったようなストライクゾーンは存在しない。個性があって良いのである。元々、高さは打者の打つ構えによって変わると明記されているのであるから、幅もアバウトで良いと思う。問題は安定して同じようなコースを、ストライク・ボールとジャッジできるかであろう。
野球をやっていても、観戦していても、だらける試合は決まって四球が多い。「ピッチャー、打たせろ〜」と野次が飛ぶような試合は、観ていてつまらない。アウトになろうとも、打者がガンガン打ち、投手がストライクをドンドン放る試合はテンポが良くて面白い。
そういう意味でも、投手と球審との相性はキーポイントである。しかし、出会ってみなくては判らないのが相性でもあるが。
そういえば、私と投手の相性を見破った監督さんがいたなぁ〜。
今年は、まだお会いしていないが・・・・。
この監督さんも、相性を大切にする方である。
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