初ジャッジ

2007年4月6日
いよいよ今シーズンも、恒例の紅白戦から始まる。紅白戦といえども、今シーズンの初ジャッジであり、胸の高鳴りは変わらない。公式戦も練習試合も紅白戦も、ジャッジすることは同じである。紅白戦だから「適当に」などと考えていては技術の向上は見込めないのである。何故なら、この時期の子供たち・選手たちは必死である。「レギュラーの座を死守したい」、「レギュラーを奪取したい」と必死のプレイをする。それも、シーズンインの喜びからか笑顔でシビアな闘いを繰り広げるのである。その闘いに立ち会うのであるから、審判員も気を引き締めて行かなければ失礼である。
されど、気を引き締めてやっているつもりでも、選手たちは不満であろう。ベンチも選手たちも観客も、審判員の判定はいつも正しくあれと思っている。審判員の経歴や経験や体調や心理面などは、まったくと言っていいほど関係ないのである。まるで、ロボットが判定するようにジャッジすることを望んでいる。それも、無意識にである。野球をやり始めた時から、当たり前のようにいる審判員は空気のような存在なのであろう。
だから目立つ訳にはいかないが、明日だけは別である。何と言っても、今シーズンの初ジャッジである。張り切って、ハッスルしてジャッジしようと思う。審判員も色々と試してみないといけないと思う。そのためには集中力が必要であり、その集中力を促すのが、ハッスルである。多少の興奮状態でなければ、集中力も増さない。
そして、最も知られたくないこととして「恐怖心」がある。軟式であろうと硬式であろうと、ボールへの「恐怖心」がある。他の審判員には、恥ずかしくて聞いたこともないが「恐怖心」がある。単なる、ボールに対する恐怖心と、ジャッジメントの不安定さに対する恐怖心である。これに打ち勝つには、異常な気持ちの高ぶりと、自分は大丈夫と思い込むことである。馬鹿馬鹿しいと思うかもしれないが、毎年、この感覚・感情で初ジャッジを迎えている。
まあ、年中行事のひとつと思えば、どうと言う事も無いのだが。
まずは、忘れ物をしないように用意万端で立ち向かおうと思う。

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