昼休みに、近くのコンビニで審判仲間に会った。昨年あたりから、頻繁に会う機会が増え、クルーを組むことも多くなった。彼は、若手のホープとして期待されている。ジャッジメントも安定しており、堂々とした態度でいて謙虚さも垣間見える理想的(私的に)な審判員だと感心している。一方、審判員駆け出しの頃から親切にして頂いているベテラン審判員も多数いるが、その中でも正に『馬が合う』という感じの方がいる。お互いに正義感が強く、反体制派的な考えを持っているのと、チームに戻って「子供たちの成長を補助している」という自負があるのも同じである。お互いに相手チームの寸評を交わすことで、違う見方の「審判の目」があり、指導する上で非常に助けられている。
5シーズン目に突入するが、年齢差や経験差があるのを承知の上で、対等に付き合い、かつ的確なアドバイスをして頂ける諸氏が沢山いる。「色々な人から、違うことを言われるだろうから、あまり真面目に聞くな」とも言われるが、私なりに取捨選択して自分の審判像を作っているつもりでいる。私の審判員心得のひとつとして「アドバイスは素直にやってみる」がある。その結果「上手くいった、自分に合っている」であれば採用し、「どうもシックリこない」であれば切り捨てる。このやり方であれば、技術の進歩はあれど後退はないと思う。確かに回り道はするかもしれないが、必ずや前に進んでいると思う。審判員の技術は、経験が最も重要である。机上で理論が判っていても、実際にグランドレベルでジャッジできなければ、ただの頭でっかちである。10試合バックネット裏から観戦するよりも、たった1回の攻防でも球審をやり「ストライク・ボール」のジャッジをやった方が、断然審判技術は向上する。とにかく向上したければ、間違いを恐れずに経験することなのだろう。
それらの間違いを審判仲間たちは許容し合いながら、お互いの技術向上を目指しているのである。世間では、この間違いを『ミスジャッジ』と呼ぶようだが、人間がジャッジするスポーツであるのだから、そんなことは織り込み済みのはずである。何を今さらであるが、その話は別の機会に持論を展開しましょう。
さてさて審判員は、不思議な魅力の【ベースボール・キー・パーソン】のように思えてきた。この感覚は、やった者なら判るだろう。

コメント

nophoto
気分は友寄
2007年4月8日13:03

以前からちょくちょく覗かせてもらっています。凄く共感する事が多いのでうなずきながら楽しみにしています。今回の内容も審判員とはジャッジをして初めて審判員なのですから。どんどん経験をつんで失敗を糧にして成長をしていきたいと思っています。だから文中にある反体制的なについて、体制派の一員としてどんどん意見の言い合える体制になっていない現状に残念です。もっと色々言い合える状態になれるよう、頑張っていきましょう。

ファウルボール
ファウルボール
2007年4月9日17:25

気分は友寄さんへ
コメントを頂き、ありがとうございました。「反体制派」については言葉足らずでした。所属している団体に対して、反体制的な態度をとるということではありません。ゲームの中では、ややもすると流されやすい中で、頑張って正論を貫こうということであり、どちらかというと「反大勢派」と言った方が良かったですね。
今後、言葉に気をつけますと言いながらも、多少過激になるかもしれませんが、そんな時には、またご忠告を頂けると助かります。今後ともよろしくお願いします。

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