二塁塁審

2007年3月22日
塁審シリーズ第一弾!!
審判を始めた当初は、二塁塁審の動きが複雑に見え、結構戸惑っていた。そこで局面ごとの動きを覚えて対処しようと考え、社会人の審判員の方が作成してくれたメモや「クロックワイズメカニクス」の本を購入し、必死に勉強したが、結局本番では動けない。最初の一歩を間違うと、慌ててしまいパニックになってします。塁審の中心である二塁塁審が迷走すると、クルーの動きはハチャメチャになってしまう。何度も失敗を繰り返した。
走者がいない時は、二塁塁審は二塁手の左後方、三塁ベースと二塁ベースの延長線上の芝の切れ目辺りに位置する。ここでの仕事は、外野飛球に対するジャッジがほとんで、両翼のライン際以外の飛球に対してジャッジする。これは、結構楽に覚えられる。外野に行ってしまえば、あとは残った3人に任せればいいのである。
両翼に行った場合は、空いた塁のカバーと2塁ベースの触塁を観ることが主になる。ゴロの場合は、内側に切れ込んで2塁に走者が来た時に備えることが基本であろう。
問題は、走者が出た場合。この場合は、2塁ベースから5m程度1塁側のライン上から1m程度内側へ入った位置にポジショニングする。この位置が、微妙である。投手との距離が、グッと近くなり、臨場感が出て緊張が高まる。走者1塁の場合、盗塁・バント・エンドランなどの作戦により、走者が動くことが想定される。しかし、投手が投げ、打者が打つ瞬間は目が切れない。走者が気になるが、横目で見ることもできない。後は気配を感じるしかないのだ。最初のうちは、走者が気になって仕方がなかったが、慣れてくると、盗塁であれば捕手が投げてくるし、バントであれば打球方向で送球方向を予想して邪魔にならないようにポジショニングするようになった。ただし、シニアの場合は捕手の送球も真っ直ぐ来ないことが多いので、度々ヒヤッとする場面がある。外野への打球については、一三塁の塁審がカバーしてくれるので、見に行くケースはほとんどない(特殊ケースはある)。その代わり、外野飛球を追った審判の塁のカバーをしなくてはならない。このカバーリングの、最初の一歩を出し間違えると、大変なことになる。走者がスコアリングポジションにいる時は、球審はステイ(本塁から動かない)状態となるので、二人で三つの塁をカバーしなくてはならない。これが、塁審の見せ所であるのだが、そう思えるようになったのは、昨年からである。それまでは、混乱の極みであった。触塁を確認できたか、ボールの行方は、妨害行為はなかったかなどの確認事項が多々あるのに、自分の動きだけで精一杯であったように思う。
そんな中で、昨年から試みていることがひとつある。走者が1塁にいて、盗塁の可能性がある場合。単独1塁や1・3塁の場面では、遊撃手の右斜め前方にポジショニングすると、全体が良く見える。しかし、シニアの審判員の取決め事項では、どのケースも2塁手の左斜め前方となっているため、その日のクルーの顔ぶれにより動くことにしている。
昨年から、動けるようになった要因のひとつに、カバーリングの意識が芽生えたことが大きい。それまでは、自分のジャッジで精一杯であったのが、周りの審判員の動きを確認しながらカバーリングが出来るようになってきた。まだまだ十分とはいえないが、コツを掴みつつあるように感じている。
次回は、一塁審判について・・・

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