バランス

2007年3月2日
毎年のことではあるが、年度末は多忙を極める。特に、今年の3月は最悪である。今の仕事を始めて14年になるが、最もきびしい3月になりそうである。チームは、これからが大事な時期なのに申し訳なく思っている。一年間を通して、バランス良く仕事があればいいのだが、なかなかそうは行かない。しかし、この極限状態があるがために、夏は好きなことに時間を割けるのも事実である。まあ、シーズンインになってからのことを考えて、せいぜい時間の貯金をしておこうと考えることとしている。そんな精神状態になれるのも、自分の中のバランス感覚なのであろう。しかし、昨年は胃潰瘍になってしまったので、健康だけは要注意。
野球選手もそうであるように、審判員にもバランス感覚は必要である。それは、さっきは厳しいコースをストライクと言ったから、今度はボールにしてあげよう、などということではない。視覚的なバランス感覚である。動くボールや動く選手のプレイをジャッジする訳であるから、審判員である自分も動いていては、正しいジャッジメントは出来ない。ゆえに、審判員の動作の基本は、「GO−STOP−CALL」となるのであり、STOPの後に「LOOK」が入るのが、最初に習った基本動作である。審判員は何年経っても、春の講習会ではこの基本動作から始める。そして、これが何とも難しい。ジャッジは、近くで見る方が正しくできると思われがちだが、実はある程度距離を開けた方が見やすい場合が多い。しかし、それでは説得力に欠ける。選手やベンチはもちろん、観客に対してもである。だから、ある程度近くまで寄ろうとする。そうすると、「STOP」なしの「CALL」となってしまうのである。この辺りの、バランス感覚を取り戻すまでには、数試合実戦を体験する必要がある。
今年は、暖冬の煽りで、どうやらシーズンインは早まりそうであるから、十分な実戦を経て、公式戦に挑むこととなりそうだ。
そのためにも、仕事のけりをつけなくてはならない。
今夜も、午前様となりそうである。

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