低目シンドローム

2007年2月22日
いやはや、仕事が忙しくて投稿が滞ってしまって・・・。平日は睡眠時間が4〜5時間しかなく、土日は平日より早く起きて片道50kmのドライブに出掛ける。こんな生活がいつまで続くのか。球春が待ち遠しい限り。今夜は、主審を始めた頃のお話。初めてシニアの試合を観たのが、札幌北との新人戦。わがチームのエースが投じた低目へのナイスボール!!「よし!」と思った瞬間、「ボール」の判定。「えっ!?何かの間違い?」。しかし、その後も同じコースは全て「ボール」。それから、数ヶ月後に審判をやることになり、心に誓ったことは、「審判の判定が良い投手を育てる」という思い。それから、「低目のナイスボール」との闘いが始まりました。
アウトローの見極めが出来たら一人前、などという先輩諸氏も居られますが、低目への意識が強すぎると、他のコースの判定に影響が現れます。それが高じて、地面すれすれのこーすまで「ストライーク!!」とコールする始末。すると、今度は打者から「えっ!?」という声が聞こえてきます。
正に「低目あいまい症候群」。これを脱するために、かなり苦労しました。空中にあるストライクゾーンは、ルール上も多少あいまいな部分があるのですが、結局は審判員の感性に頼る部分が大きいと感じています。少年時代から染み付いた感性は、そう簡単には修正することは難しいものです。あとは、修練と思い切りしかない。しかし、その実験台になるのは、「選手たち=子供たち」です。そこのジレンマとの押し退きが大変でした。
そんなある時、先輩審判員のある一言が「低目シンドローム」から脱却させてくれました。
試合中にも係わらず、攻守交替の時に「ナイス低目!」と小声で声を掛けてくれました。「感激!」
その時の感覚を忘れずに、今年もジャッジしようと思います。

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