一球入魂

2006年12月26日
今年の明らかなミスジャッジは、二つありました。
一つ目は日本選手権の1回戦で、私が主審を務めた試合。同点で一塁側の攻撃、二死一塁の場面。打者がバットの先端に当て変則的な打球となり、一塁線へのゆるいゴロ。私はフェア・ファウルの判定もあり、打者走者の後ろよりライン際を追走。一塁手が45フィート付近まで前進して捕球し、打者走者にタッグ。私は、打者走者の後ろの位置に居た状態でタッグを確認して一塁塁審を見ましたが、一塁塁審がベース横におり、私の方がプレイに近い事から「タッグアウト」を宣告しました。二死であったため守備側は三塁側ベンチへ下がりましたが、攻撃側より「空タッチ」のアピールがあり、走者に進塁するように指示。私はチェンジの状態と=ボールデッド状態と判断し、タイムも掛けられないまま、走者は二三塁へ。一二塁の塁審に「タッグ」を確認したが明快な回答は得られず。私は再度「タッグアウト、チェンジ」を宣告したが、攻撃側監督から「一塁手はミットでタッグしたが、ボールがミットの中にはなく右手に持っていた」との主張。私は一塁手のタッグを見ていたが、その後にボールの所在を確認していなかった。結局、抗議を退け、チェンジで試合再開としましたが、果たして良かったのか。
結論から言うと、ミスジャッジだったと思っています。というよりも、ポジショニングのミスと言うべきかも知れません。この場合、ライン上にいて、走者の後ろからタッグを見ていますから、実際は見えていません。見えていたとしても、周囲からはそう見えません。ですから、タッグの瞬間に、内側へ切れ込み、斜めから見るべきだったと思います。1塁塁審の補助も必要でしたが、この時の1塁塁審はベースを凝視していたため、見ていませんでした。
選手たちに「一球入魂」を説いていながら、自分自身を戒めなくてはならないジャッジでした。
もう一つは、また後日。

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